シニアジョブが教育関連求人を調査、塾講師と日本語教師の60歳以上歓迎率が8割を超える結果に

シニアジョブが教育関連求人を調査、塾講師と日本語教師の60歳以上歓迎率が8割を超える結果に

シニアジョブが教育関連求人を調査、塾講師と日本語教師の60歳以上歓迎率が8割を超える結果に

PR TIMES より

記事の要約

  • シニアジョブが塾講師・日本語教師の求人調査結果を発表
  • 塾講師の求人は60歳以上歓迎が8割超、定年なしが7割近く
  • 日本語教師は60歳以上歓迎が100%だが求人数は少数

シニア向け塾講師・日本語教師の求人調査結果発表

シニアジョブは、シニア専門求人メディア「シニアジョブ」に掲載された塾講師や日本語教師の求人について実施した調査結果を2025年1月21日に発表した。塾講師や日本語教師の求人では、60歳以上歓迎の求人が8割以上を占め、定年なしの求人も7割近くに達していることが判明したのである。

塾講師の求人では経験資格不問の案件が75%を占めており、業務委託の割合も13.9%と他の教育関連求人に比べて高い数値を示している。この結果から、独立開業できるレベルの専門スキルを求められる傾向が強く、シニア層の専門性が重視されていることが明らかになったのだ。

日本語教師の求人に関しては、60歳以上歓迎が100%、70歳以上歓迎が66.7%と極めて高い割合を示している。しかし求人件数が極めて少なく、調査時点ですべての求人が募集を停止していたことから、シニア層の参入機会は限定的であることが浮き彫りとなった。

シニア向け教育関連求人の傾向データ

塾講師 日本語教師
60歳以上歓迎 83.3% 100%
70歳以上歓迎 45.8% 66.7%
定年なし 68.1% 66.7%
経験資格不問 75% 33.3%

シニアジョブ

経験資格不問について

経験資格不問とは、採用時に特定の職務経験や資格保有を必須としない採用条件のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 専門的な資格や経験がなくても応募可能
  • 意欲や人物重視の採用判断
  • 未経験者のキャリアチェンジを促進

シニア向け塾講師の求人では75%が経験資格不問となっており、シニア層の新規参入を積極的に受け入れる姿勢が見られる。一方で業務委託の案件も13.9%存在することから、実務経験や専門知識を活かした独立開業の可能性も広がっているのだ。

シニア向け教育関連求人に関する考察

シニア向け教育関連求人の増加は、教育現場における人材不足の解消と高齢者の就業機会創出という2つの社会課題の解決に貢献する可能性を秘めている。特に塾講師では経験資格不問の求人が多いことから、豊富な人生経験を活かした第二のキャリア形成の場として機能することが期待できるだろう。

一方で日本語教師の求人数が極めて少ない現状は、外国人材の増加に伴う需要拡大が見込まれる中で、供給体制の整備が急務であることを示唆している。シニア層の持つ知識や経験を活かすためにも、資格取得支援や研修制度の充実など、参入障壁を下げる取り組みが必要となってくるだろう。

教育関連職種全体としては、保育士や児童指導員など求人数の多い職種への応募も視野に入れることで、シニア層の就業機会は大きく広がる可能性がある。高齢化社会における人材活用の観点から、経験や年齢にとらわれない柔軟な採用体制の構築が今後ますます重要になってくるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「塾や日本語教師のシニア向け求人、60歳以上歓迎が8割以上 | 株式会社シニアジョブのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000031414.html, (参照 2025-01-22).

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