BCAOが事業継続主任管理士試験を3月開催、高度な専門知識を持つ人材育成へ向け本格始動

記事の要約
- BCAOが第2回事業継続主任管理士試験を3月に開催
- 5日間の講習と試験で事業継続の実務知識を評価
- 東京会場とZoomでのハイブリッド形式で実施
BCAO認定事業継続主任管理士試験の概要
特定非営利活動法人事業継続推進機構は2025年3月3日から7日にかけて講習を実施し、3月8日に事業継続主任管理士試験を開催することを発表した。本試験は事業継続の実務に必要な専門的知識を測定するものであり、近年の大規模自然災害や感染症などによる企業の防災・危機管理対策の重要性の高まりを受けて実施されている。
受験資格は事業継続准主任管理士または事業継続管理者の資格保持者に限定されており、個人正会員や法人正会員などの会員資格も必要となる。試験合格者には事業継続主任管理士または事業継続准主任管理士の資格が付与され、有効期間は3年間で所定の継続教育受講が義務付けられている。
事業継続主任管理士は企業におけるBCP策定のリーダーやBCPコンサルタントの中級レベルを想定しており、事業継続計画の策定・運用において重要な役割を担うことが期待されている。試験内容は選択式、記述式、論述式の3パートで構成され、選択式では80~90%の正解率が必要とされるなど、高度な専門性が要求される。
事業継続主任管理士試験の実施概要
項目 | 詳細 |
---|---|
講習期間 | 2025年3月3日~3月7日 |
試験日 | 2025年3月8日 |
実施形式 | 東京会場及びZoomオンライン |
定員 | 10名(最小催行人数6名) |
試験時間 | 13:30~16:30(3時間) |
資格有効期間 | 3年間(継続教育必須) |
事業継続について
事業継続とは、企業や組織が災害や事故などの緊急事態に遭遇した場合においても、重要な業務を継続または早期に復旧するための経営戦略を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 災害や事故による業務中断の最小化
- 重要業務の早期復旧計画の策定
- 組織全体での危機管理体制の構築
事業継続計画の策定と運用には、現状分析からリスク評価、対策立案、教育訓練まで幅広い知識と実務経験が必要となる。事業継続主任管理士は、これらの専門知識を体系的に習得し、組織の事業継続マネジメントを実践的に推進できる人材として期待されている。
事業継続主任管理士試験に関する考察
事業継続主任管理士試験は、企業の危機管理体制強化において重要な役割を果たす資格として注目を集めている。特に近年の自然災害や感染症の影響により、事業継続計画の重要性が再認識される中、専門的知識を持った人材の育成は企業の競争力強化につながるだろう。
今後の課題として、オンライン形式での講習・試験実施における品質確保や、実務経験の評価方法の確立が挙げられる。特にZoomを活用したオンライン講習では、対面形式と同等の学習効果を担保するための工夫が必要となるだろう。
将来的には、グローバル化に対応した国際的な資格認定制度との連携や、AIなど新技術への対応も視野に入れた試験内容の発展が期待される。事業継続主任管理士には、変化する企業環境に適応しながら、組織の危機管理体制を進化させていく役割が求められている。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【事業継続に特化した専門的資格試験】03月03日(月)~03月07日(金):講義/03月08日(土):試験を東京会場及びZoomオンラインで開催≪BCAO認定 第2回事業継続主任管理士試試験≫ | 特定非営利活動法人事業継続推進機構のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000157046.html, (参照 2025-03-06).