ITプレナーズがScrum.orgのPSM I認定試験を日本語化支援、2025年4月から提供開始でスクラム普及を促進

記事の要約
- ITプレナーズがScrum.orgのPSM I認定試験の日本語化を支援
- 2025年4月上旬より日本語版試験の提供開始を予定
- 無料の日本語版模擬試験ツールも公開済み
Scrum.org認定試験の日本語対応拡大
株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックは、グローバルで認知度の高いScrum.orgのProfessional Scrum Master I認定試験の日本語対応を支援し、2025年4月上旬より提供を開始する予定だ。これまで日本語話者は英語版試験に自動翻訳ツールを併用して対応する必要があったが、母国語での受験が可能になることで言語の壁が取り除かれることになった。
ITプレナーズはScrum.orgが提供する無料の学習ツール「スクラムオープン(模擬試験)」の日本語版翻訳にも携わり、現在Scrum.orgのウェブサイトで公開されている。スクラムフレームワークの基本知識を手軽に確認できる自己学習用の模擬試験として、資格取得を目指す学習者や実務での活用を検討している実践者に有益な学習リソースを提供している。
本日本語版試験はITプレナーズとグローバルトレーニング企業のOptilearn社の協力により開発された。両社のスクラムに関する深い知識と実践経験を活かした高精度の翻訳により、日本国内の企業における従業員のスクラムスキル可視化とスキルアップ支援の機会を創出することが可能になっている。
PSM I認定試験日本語化の概要
提供内容 | 特徴 | 対象 | |
---|---|---|---|
認定試験 | PSM I日本語版 | 高精度翻訳 | 全世界の受験者 |
模擬試験 | スクラムオープン | 無料・登録不要 | 学習者・実践者 |
開発体制 | 2社協力体制 | 実践知の活用 | 企業・個人 |
スクラムマスターについて
スクラムマスターとは、アジャイル開発手法の一つであるスクラムにおいて重要な役割を担う専門職であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- チームのスクラムフレームワーク実践を支援・促進
- 開発プロセスの障害を取り除き、生産性を向上
- 組織全体のアジャイル導入・展開をリード
PSM I認定試験はスクラムマスターとしての基本的な知識と理解度を評価する国際的な資格試験として広く認知されている。日本語版の提供開始により、日本のIT業界においてスクラム実践者の育成がより促進され、アジャイル開発の普及に大きく貢献することが期待される。
PSM I認定試験の日本語化に関する考察
PSM I認定試験の日本語化は、日本のIT業界におけるアジャイル開発の普及を加速させる重要な施策となるだろう。言語の壁が取り除かれることで、より多くのエンジニアやプロジェクトマネージャーがスクラムの知識を習得し、実践できるようになることが期待される。ただし、グローバルな開発現場では英語でのコミュニケーションも求められるため、日本語版試験合格者の英語力向上も課題となる可能性がある。
無料の模擬試験提供は、スクラム学習の裾野を広げる効果的なアプローチだ。しかし、模擬試験と実際の認定試験の難易度や出題傾向の差異が学習者の混乱を招く可能性もあるため、両者の整合性を維持することが重要になるだろう。今後は、実践的なケーススタディや演習問題の充実など、より実務に即した学習コンテンツの拡充が望まれる。
日本語版試験の提供は、国内企業のDX推進にも大きな影響を与えると考えられる。スクラムマスター資格保持者の増加により、アジャイル開発の導入や実践がより円滑に進むことが期待できる。一方で、形式的な資格取得に終始せず、実践的なスキル向上につなげていくための継続的な学習支援体制の構築も必要になるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ITプレナーズ、グローバルで認知されるScrum.org™のスクラムマスター認定試験の日本語対応を支援 | 株式会社Aoba-BBTのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000327.000059894.html, (参照 2025-03-06).