クリーク・アンド・リバー社がゲームクリエイター向け数学講座を開催、マトリクスを活用したゲーム開発技術の向上を目指す
記事の要約
- クリーク・アンド・リバー社がゲームクリエイター向け数学講座を開催
- 第2回はマトリクスをテーマに2月13日にオンラインで実施
- 堂前嘉樹氏を講師に迎え全4回シリーズで展開
ゲームクリエイター向け数学講座の開催概要
クリーク・アンド・リバー社は2025年2月13日に、ゲーム業界関係者向けのオンラインセミナー「ゲームクリエイターのための数学講座 第2回:マトリクス」を開催することを2025年1月23日に発表した。昨今のゲーム開発では物理現象の表現やグラフィックス制作において数学的知識が不可欠となっており、開発者の実践的なスキルアップを支援する取り組みとなっている。
本講座は著名な技術書『ゲームを動かす数学・物理 R』の著者である堂前嘉樹氏が講師を務め、マトリクスの基本から実践的な活用方法まで解説を行う予定だ。講座内容にはマトリクスの数式表現から姿勢制御、座標系や親子構造など実務に直結する題材が含まれており、受講者は実践的な知識を習得できる。
講座はZoomを使用したオンライン形式で実施され、アーカイブ映像は2026年2月28日まで視聴可能となっている。参加費は一般2,000円、学生1,000円に設定され、定員は100名までとなっており、当日参加とアーカイブ視聴の両方のチケットが用意されている。
数学講座の開催詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2025年2月13日 19:00〜20:30 |
参加形式 | オンライン開催(Zoom)、アーカイブ(YouTube) |
対象者 | TA、エンジニア、アーティスト、ゲーム業界志望学生 |
参加費 | 一般:2,000円、学生:1,000円 |
講座内容 | マトリクスの数式表現、姿勢制御、乗算順番、座標系と親子構造 |
今後の予定 | 第3回:ベクトル(4月10日)、第4回:カラー(6月12日) |
マトリクスについて
マトリクスとは、数学における行列のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 数値を縦横に並べた二次元の配列構造
- 3Dグラフィックスにおける座標変換や回転に利用
- ゲーム開発での物体の位置や姿勢制御に重要
ゲーム開発においてマトリクスは3D空間での物体の移動や回転、拡大縮小などの変換処理に不可欠な要素となっている。特にキャラクターやカメラの制御、アニメーション処理などで頻繁に使用され、リアルな動きや表現を実現する上で重要な役割を果たしている。
ゲームクリエイター向け数学講座に関する考察
ゲーム業界での数学学習支援は、開発現場で直面する技術的課題の解決に直結する重要な取り組みである。マトリクスやベクトルといった数学的概念は3Dグラフィックスやアニメーション制作の基盤となっており、本講座を通じて実践的なスキルを習得することで、より質の高いゲーム開発が可能になるだろう。
今後の課題として、オンライン形式での実習や演習の充実化が挙げられる。数学的概念の理解には実践的な演習が不可欠であり、オンライン環境でもインタラクティブな学習体験を提供できる工夫が必要となるだろう。Zoomのブレイクアウトルーム機能を活用したグループワークや、リアルタイムでのコード実行環境の提供なども検討に値する。
将来的には、AIやメタバースなど新しい技術トレンドに対応した数学講座の展開も期待される。これらの分野では従来以上に高度な数学的知識が要求されており、継続的な学習機会の提供が業界全体の技術力向上につながるはずだ。業界のニーズに合わせたカリキュラムの拡充と、より多くのクリエイターが参加できる機会の創出が望まれる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【ゲーム業界】リアルな描写の裏に数学理論あり!数学を学んでもっと没入できるゲームを作ろう!! 2/13(木)オンラインセミナー「ゲームクリエイターのための数学講座 第2回:マトリクス」開催 | 株式会社クリーク・アンド・リバー社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003923.000003670.html, (参照 2025-01-24).