JAMネットワークが児童養護施設向けことばキャンプを展開、東急子ども応援プログラムに採択され支援体制を強化

記事の要約
- JAMネットワークのことばキャンプが東急子ども応援プログラムに採択
- 児童養護施設の子どもの自立支援プログラムを実施へ
- 施設職員への研修で継続的な支援体制を構築
児童養護施設向けコミュニケーション力育成プログラム「ことばキャンプ」の展開
特定非営利活動法人JAMネットワークは2025年3月1日、児童養護施設の子どもたちの自立をサポートするコミュニケーション力育成プログラム「ことばキャンプ」が2025年度東急子ども応援プログラムの助成活動として採択されたことを発表した。助成金額は960,000円で、東急線沿線にある児童養護施設を対象に実施される予定だ。
ことばキャンプは度胸力・論理力・理解力・応答力・語彙力・説得力・プレゼン力という7つの力を育成する独自開発のプログラムとして展開されることになった。施設職員への研修とフォローアップ支援を通じて、子どもたちが日常生活の中で自然にコミュニケーション力を向上できる環境整備を進めていく。
JAMネットワークは2003年の設立以来、140施設・1050人の子ども・3500人の職員に支援を提供してきた実績を持つ組織である。全国約600か所の児童養護施設すべてでことばキャンプメソッドが養育に活用されることを目指し、活動を展開している。
ことばキャンプの支援内容まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
プログラム名称 | 児童養護施設の子ども達が自立する為のコミュ力向上プロジェクト |
実施対象 | 東急線沿線にある児童養護施設 |
助成金額 | 960,000円 |
育成する能力 | 度胸力・論理力・理解力・応答力・語彙力・説得力・プレゼン力 |
支援実績 | のべ140施設・1050人の子ども・3500人の職員 |
児童養護施設について
児童養護施設とは、保護者のいない児童や虐待を受けた児童など、様々な事情により家庭での養育が困難な児童を入所させ養護する施設のことである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 18歳までの子どもを保護・養育する福祉施設
- 生活支援から教育支援まで包括的なケアを提供
- 専門的な知識を持つ職員による支援体制を整備
児童養護施設では、退所後の自立支援が重要な課題となっている。JAMネットワークのことばキャンプは、コミュニケーション力の向上を通じて子どもたちの社会的自立をサポートし、施設職員の支援スキル向上にも貢献することが期待されている。
児童養護施設でのコミュニケーション教育に関する考察
児童養護施設の子どもたちにとって、コミュニケーション力の向上は社会での自立を実現するための重要な要素となることが明確である。特に7つの力を体系的に育成するプログラム構成は、子どもたちの段階的な成長を支援する上で効果的な手法になるだろう。
施設職員への研修とフォローアップ支援を組み合わせたアプローチは、持続可能な支援体制の構築に大きく貢献する可能性がある。一方で、施設ごとの環境や子どもたちの状況が異なることから、プログラムの柔軟な適応と個別化が今後の課題として浮かび上がってくるだろう。
全国約600か所の児童養護施設への展開を目指す取り組みは、施設間の支援格差を解消する可能性を秘めている。今後は施設間でのベストプラクティスの共有や、プログラムの効果測定による継続的な改善が期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「児童養護施設の子どもの自立につながる「ことば」の力を育む「ことばキャンプ®」が東急子ども応援プログラムに採択 | 特定非営利活動法人JAMネットワークのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000063641.html, (参照 2025-03-04).