IssueHuntが学生向けサイバーセキュリティカンファレンスP3NFESTを開催、16社参加のバグバウンティも同時実施

記事の要約
- IssueHuntがサイバーセキュリティカンファレンス「P3NFEST」を開催
- CFPはSTORES浅野氏が学生向けキャリアについて講演
- 16社参加のバグバウンティイベントを同時開催
学生向けサイバーセキュリティカンファレンスP3NFESTの開催が決定
IssueHunt株式会社は2025年3月15日に、学生のためのサイバーセキュリティカンファレンス「P3NFEST」の開催を発表した。本イベントは日本国内の学生に向けて、カンファレンスやバグバウンティを通じて様々なセキュリティキャリアをより身近なものとすることを目的としており、参加する学生には一定額の交通費が支給される仕組みとなっている。
CFPの採択者として、STORES株式会社のソフトウェアエンジニアである浅野大我氏が決定した。浅野氏は学生時代からセキュリティ関連イベントで活動を続けており、SECCON実行委員としてCTFスコアサーバーのバックエンド開発なども手がけてきた実績を持つエンジニアである。
また本イベントでは、日本経済新聞社やサイバーエージェントなど16社による学生限定のバグバウンティプログラムが2025年2月17日から3月31日まで同時開催される。参加学生は各企業の指定製品に対して脆弱性診断を行い、発見した脆弱性に対して賞金を受け取ることができる仕組みとなっている。
P3NFESTの概要まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2025年3月15日(土) |
開催形式 | オフライン・オンライン同時開催 |
開催場所 | 株式会社サイバーエージェント |
参加費 | 学生には交通費支給あり |
バグバウンティ期間 | 2025年2月17日〜3月31日 |
参加企業数 | 16社 |
バグバウンティについて
バグバウンティとは、企業が自社のシステムやサービスの脆弱性を発見した研究者に報奨金を支払うプログラムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 外部の専門家による幅広い視点での脆弱性発見が可能
- 発見された脆弱性に応じた報奨金制度がある
- 企業のセキュリティ向上に貢献できる
P3NFESTでは16社がバグバウンティプログラムを提供し、学生が実践的なセキュリティ診断を経験できる機会を設けている。参加企業には日本経済新聞社やサイボウズなど国内の主要企業が名を連ねており、学生のセキュリティキャリア形成に大きく貢献することが期待される。
学生向けサイバーセキュリティカンファレンスに関する考察
学生に特化したサイバーセキュリティカンファレンスを開催することは、将来の業界を担う人材育成において重要な意味を持つ。特に実務経験のある講師陣による講演や、実践的なバグバウンティプログラムの提供は、学生が現場で求められるスキルや最新の技術トレンドを学ぶ貴重な機会となるだろう。
一方で、セキュリティ分野の急速な進化に対応するためには、単発のイベントだけでなく継続的な学習機会の提供が必要となる。業界全体で学生向けの教育プログラムやインターンシップの充実を図り、長期的な視点での人材育成の仕組みを構築することが今後の課題となるだろう。
また、オンライン参加を可能にすることで地理的な制約を超えた参加機会を提供できている点は評価できる。今後は地方の学生向けにも同様のイベントを展開し、より多くの若手人材がセキュリティ分野でのキャリアを考えるきっかけを作ることが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「IssueHunt株式会社主催、学生のためのサイバーセキュリティカンファレンス「P3NFEST」、CFPはSTORES浅野氏による講演に決定! | IssueHunt株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000185.000039740.html, (参照 2025-03-04).