アデコが全国小中学生の職業希望調査を実施、男子は野球選手が5年ぶりに首位返り咲き

記事の要約
- 全国小中学生の将来就きたい職業調査で男子1位が野球選手に
- 女子1位はパティシエで6年連続のトップ維持
- 中学生男子では2年連続でエンジニア・プログラマーが1位
アデコによる2025年度小中学生の職業希望調査結果
アデコ株式会社は2024年12月に日本全国の小中学生1,800人を対象とした「将来就きたい職業」に関する調査を実施し、2025年3月5日に結果を公開した。調査結果では男子の第1位が「野球選手」で8.9%、女子の第1位が「パティシエ」で13.2%となり、男子の野球選手は2020年以来5年ぶりの首位返り咲きを果たしている。
野球選手が首位に返り咲いた背景には、ドジャースの大谷翔平選手が2024年シーズンでメジャーリーグ史上初となる「50-50」を達成し、両リーグでホームラン王を獲得した活躍が影響している可能性が高い。一方で女子の「パティシエ」人気は依然として高く、6年連続で首位を維持する結果となった。
調査はインターネットを通じて実施され、小中学生の各学年男女100人ずつ、合計1,800人から回答を得ている。中学生男子では「エンジニア・プログラマー」が2年連続で首位となり、IT分野への関心の高さが継続して示される結果となっている。
小中学生の職業希望調査まとめ
男子 | 女子 | |
---|---|---|
全体1位 | 野球選手(8.9%) | パティシエ(13.2%) |
特徴 | 5年ぶりの首位 | 6年連続首位 |
中学生1位 | エンジニア・プログラマー | データなし |
パティシエについて
パティシエとは、フランス語で「菓子職人」を意味する専門職であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 洋菓子の製造に特化した専門的な技術と知識を持つ職人
- お菓子の味だけでなく見た目の美しさも重視する創造的な職業
- 製菓衛生師などの資格取得が一般的な職業キャリアパス
パティシエは若年層、特に女子生徒から長年にわたって人気の高い職業として知られている。アデコの調査でも6年連続で女子生徒の将来就きたい職業の第1位を維持しており、創造性と技術を活かせる職業としての魅力が継続的に評価されているようだ。
小中学生の職業希望調査に関する考察
大谷翔平選手の活躍による野球選手人気の復活は、スポーツ選手のロールモデルが子どもたちの職業選択に与える影響の大きさを示している。特に両リーグでのホームラン王獲得や50-50達成といった歴史的な快挙は、夢を追求することの価値を子どもたちに強く印象付けたと考えられるだろう。
中学生男子におけるエンジニア・プログラマー人気の定着は、デジタル社会における職業観の変化を反映している。AIやデジタル技術の進展により、将来の職業選択においてIT関連スキルの重要性が高まっているという認識が、中学生の段階から芽生えているのだろう。
パティシエ人気の継続は、職人技術と創造性を組み合わせた職業への根強い憧れを示している。SNSなどでスイーツ文化が日常的に発信される現代において、パティシエという職業の魅力が、特に女子生徒の間で確固たる地位を築いているといえるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「全国の小中学生1,800人を対象にした「将来就きたい職業」に関する調査:男子の1位は「野球選手」、女子の1位は「パティシエ」 | アデコ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000971.000001264.html, (参照 2025-03-06).