全国調査でランドセル買い替え経験4.7%、教育環境の変化で機能性重視の傾向が明らかに

記事の要約
- 子どものランドセル買い替え経験に関する全国調査を実施
- 買い替え経験者は4.7%、壊れや破損が主な理由
- 買い替え検討者は3%、荷物増加や傷みが検討理由
ランドセル買い替えの実態調査から見える現状
株式会社NEXERはララちゃんランドセルと共同で、2025年2月21日から28日にかけて全国の小学生以上の子どもがいる男女381名を対象に、ランドセルの買い替えに関する調査を実施した。近年の教科書の厚みの変化やタブレットの使用増加により、小学生の荷物が増加し、身体やランドセルへの負担が懸念される状況となっている。
調査結果によると、ランドセルを途中で買い替えた経験がある回答者は全体の4.7%であり、主な理由として傷みや汚れ、破損が挙げられた。買い替え時にランドセルの種類や色を変更した割合は38.9%に上り、高学年での荷物増加に対応するため大きめのモデルに変更したケースや、耐久性を重視して買い替えたケースが目立っている。
また、買い替えを検討したことがある回答者は全体の3%であり、検討理由として荷物が入らない、汚れや傷みが目立つなどが挙げられた。一方で、サブバッグの活用や卒業時期が近いことを理由に、実際の買い替えには至らないケースも多く見られ、ランドセルへの愛着から使い続けることを選択する傾向も確認された。
ランドセル買い替えの詳細データ
調査項目 | 詳細 |
---|---|
調査期間 | 2025年2月21日~2月28日 |
調査対象 | 小学生以上の子どもがいる全国の男女 |
有効回答数 | 381サンプル |
買い替え経験率 | 4.7% |
種類・色変更率 | 38.9% |
買い替え検討率 | 3% |
小学生の持ち物増加について
小学生の持ち物増加とは、教科書の厚みの変化やタブレットの導入などにより、児童が日常的に持ち運ぶ学用品の量が増えている現象を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 教科書の厚みや重量の増加による負担
- タブレット端末の追加による荷物の増加
- 従来のランドセルでは収納が困難になるケース
小学生の持ち物増加に伴い、従来のランドセルでは収納が困難になるケースが増えており、子どもの身体への負担も懸念されている。ランドセルメーカーは大容量モデルや機能性の高い製品を開発し、この課題に対応しているが、同時に重量バランスや背負いやすさなど、人間工学的な配慮も必要となっている。
ランドセルの買い替えニーズに関する考察
現代の教育現場におけるデジタル化の進展は、児童の持ち物の量と質に大きな変化をもたらしている。タブレット端末や厚みを増した教科書の導入により、従来のランドセルでは対応が困難なケースが増加しており、買い替えを検討する保護者が一定数存在することは、教育環境の変化を反映した結果と言えるだろう。
ランドセルの買い替えに関する意思決定には、子どもの体格や好み、使用状況など、様々な要因が複雑に絡み合っている。サブバッグの活用や修理での対応など、各家庭で創意工夫を凝らしている実態が明らかとなった一方で、耐久性や機能性を重視した新しいランドセルへの需要も確実に存在している。
今後は教育のデジタル化がさらに進展することが予想され、ランドセルメーカーには従来の耐久性や収納力に加え、デジタル機器との相性や子どもの体への負担軽減など、新たな観点からの製品開発が求められる。教育現場の変化に即した機能とデザインの両立が、これからのランドセル開発の鍵となるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【小学生以上の子がいるママパパに調査】子どものランドセルを買い替えた経験は…? 理由も紹介! | 株式会社NEXERのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001551.000044800.html, (参照 2025-03-06).