学研教室が全国約3,000教室でハイブリッド学習を開始、教室とオンラインを組み合わせた新しい学習スタイルの提供へ
記事の要約
- 学研教室で全国約3,000教室でハイブリッド学習を開始
- 教室学習と自宅でのオンライン学習を組み合わせた新システム
- 毎日の宿題提出がオンラインで可能になり学習習慣が身につく
学研教室のハイブリッド学習システムの全国展開開始
株式会社学研エデュケーショナルは、教室学習と自宅でのオンライン学習を組み合わせたハイブリッド学習を2025年1月16日より全国約3,000教室で本格導入した。週2回の通室が難しい家庭や病気などで通うことができない会員に向けて、学習の継続を可能にする新しい選択肢を提供することになった。
新しく導入されたハイブリッド学習システムは、週1回の教室での対面学習と週1回の自宅でのオンライン学習を組み合わせた形式となっている。オンライン学習では指導者がビデオ通話を通じて学習をサポートし、教材の提出や採点された教材の確認もオンラインで実施できるようになった。
全国約19,000教室のうち約3,000教室での導入が開始され、多くの保護者から期待の声が寄せられている。学研教室は無学年方式を採用しており、認知能力と非認知能力を両輪として子どもたちの生きる力を育むことを目指している。
ハイブリッド学習システムの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
教室学習 | 週1回の通室で他の生徒と一緒に学習 |
オンライン学習 | 週1回のビデオ通話による個別指導 |
宿題提出 | オンラインでの教材提出と採点確認が可能 |
必要環境 | スマートフォンまたはタブレット、Wi-Fi環境 |
対象教室数 | 全国約3,000教室(全体の約16%) |
無学年方式について
無学年方式とは、学年にとらわれず個々の学習者の理解度や進度に合わせて学習を進める教育方式のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 個々の力に合わせた最適な教材選択が可能
- 自主的な学びのペースを尊重した指導
- 基礎学力の確実な定着を重視
学研教室では算数・数学、国語、英語の各教科で無学年方式を採用しており、一人一人の学力に応じた教材と指導により確かな学力の育成を図っている。この方式により、子どもたちは自分のペースで学習を進めることができ、学ぶ喜びと自信を持つことにつながっている。
ハイブリッド学習に関する考察
学研教室のハイブリッド学習導入は、現代の多様な学習ニーズに応える革新的な取り組みといえる。特に週2回の通室が困難な家庭や、病気などで通学できない生徒にとって、学習の継続性を確保できる点は大きな利点となるだろう。
一方で、オンライン学習特有の課題として、通信環境の安定性や機器の操作に不慣れな場合のサポート体制の整備が重要となってくる。学研教室には指導者向けの研修プログラムの充実や、保護者向けのサポート体制の強化が求められるだろう。
今後の展望として、AIを活用した学習進捗の分析や、よりインタラクティブな学習コンテンツの開発が期待される。ハイブリッド学習の更なる進化により、個々の生徒に最適化された学習環境の提供が可能になるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【全国約3,000教室で導入】通い方が選べる! 学研教室でハイブリッド学習を開始いたしました! | 株式会社 学研ホールディングスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007135.000002535.html, (参照 2025-01-18).