JackeryがGIGAスクール構想に対応したパワーバンク&充電ステーションを発売、教育現場のタブレット充電環境整備に貢献

記事の要約
- Jackeryが教育機関向けパワーバンク&充電ステーションを発売
- GIGAスクール構想によるタブレット充電環境の課題に対応
- 5台のパワーバンクと充電ステーションをセットで提供
Jackeryが教育現場のタブレット充電に対応した新製品を発表
ポータブル電源のJackery Japanは、教育機関向けの新製品「Jackeryパワーバンク&充電ステーション」の予約販売を2025年1月17日より開始すると発表した。GIGAスクール構想による1人1台端末環境の整備に伴い、充電環境の不足が課題となっている教育現場のニーズに応えるための製品となっている。
新製品は5台のパワーバンク(容量76.8Wh)と充電ステーションがセットになっており、複数のデバイスを同時に充電することが可能だ。リン酸鉄リチウムイオン電池を採用することで安全性と長寿命を実現し、教育現場での利用に適した設計となっている。
また、LEDライトやSOS機能を搭載し、災害時の非常用電源としても活用できる機能性を備えている。2024年の能登半島地震の際には、Jackeryが被災地にポータブル電源とソーラーパネルを寄贈し、避難所での通信インフラ復旧にも貢献した実績がある。
Jackeryパワーバンク&充電ステーションの主要機能
項目 | 詳細 |
---|---|
容量 | 76.8Wh(24000mAh 3.2V) |
出力 | 最大100W(USB-C) |
バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
充電時間 | 約1.6時間 |
保証期間 | 基本保証3年+延長2年(延長保証は有償) |
GIGAスクール構想について
GIGAスクール構想とは、全ての児童生徒に1人1台の学習用端末と高速通信ネットワークを整備する文部科学省の教育改革施策のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 全自治体の99.0%で整備が完了
- 個別最適化された創造的な学習環境の実現
- 公平な教育ICT環境の提供
令和4年度時点で1,810の自治体において学習者用端末の整備が完了しており、教育のデジタル化が着実に進展している。一方で端末の充電環境の整備や安全面での配慮が新たな課題として浮上しており、持続可能な運用体制の確立が求められている。
教育現場向けパワーバンクに関する考察
教育現場におけるタブレット端末の充電環境整備は、学習の継続性を確保する上で重要な課題となっている。延長コードによる安全リスクを回避しながら充電環境を確保できるパワーバンクは、教室内の電源不足を解消する有効な解決策となり得るだろう。
災害時の非常用電源としての活用可能性も注目される点だ。避難所となることの多い学校施設において、通信手段の確保や情報収集に活用できるポータブル電源の需要は今後さらに高まることが予想される。教育現場と防災の両面で活用できる製品の登場は意義深い。
今後は教育現場特有のニーズに応じた機能の拡充が期待される。充電状況の一括管理や遠隔モニタリング機能の追加など、より使いやすい製品へと進化することで、教育のデジタル化を下支えする重要なインフラとなるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ポータブル電源のJackery(ジャクリ)から教育機関向けの新製品「Jackeryパワーバンク&充電ステーション」を1月17日より予約販売開始 | 株式会社Jackery Japanのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000248.000039188.html, (参照 2025-01-18).