カミナシが現場従業員向け多言語対応の動画マニュアル・研修システム『カミナシ 教育』を提供開始、外国人材の早期戦力化を実現

記事の要約
- カミナシが多言語対応の教育支援システム『カミナシ 教育』を提供開始
- VideoStepと業務提携し動画マニュアル作成機能をOEMで提供
- 教育計画から受講履歴管理まで一元化し13言語に対応
教育・育成業務を支援する『カミナシ 教育』の提供開始
株式会社カミナシは現場従業員への教育・育成業務を一元化する多言語対応の動画マニュアル・研修システム『カミナシ 教育』を2025年1月20日に提供開始した。VideoStepとの業務提携により動画マニュアル作成機能をOEMで提供し、教育計画の立案から受講履歴の記録・管理までを一つのサービスで完結させる仕組みを実現している。
現場DXプラットフォーム『カミナシ』シリーズを展開するカミナシは、外国人労働者やパートタイマーなどの非正規雇用者の教育課題に着目した新サービスを開発してきた。現場従業員の業務経験不足や指導内容のばらつきなどの課題を解決するため、標準化された教育コンテンツの提供と知識・技能の定着支援を実現する機能を搭載している。
従業員ごとに独自のIDを付与する仕組みにより、メールアドレスを持たない雇用形態の従業員も利用できるようになった。また、技能実習生などの外国人従業員向けに13言語での閲覧・受講に対応し、作業品質や生産性の向上に貢献する教育支援システムを構築している。
『カミナシ 教育』の特徴まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
提供開始日 | 2025年1月20日 |
対応言語数 | 13言語 |
主な機能 | 動画マニュアル作成、教育計画立案、受講履歴管理 |
利用目標 | 2026年6月までにユーザー数10万人 |
対応環境 | Windows、Mac、iPhone OS16.4以降、Android最新バージョン |
多言語対応の動画マニュアルについて
多言語対応の動画マニュアルとは、教育・研修コンテンツを複数の言語で提供できる仕組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- AIによる自動字幕生成と多言語翻訳機能
- パワーポイント感覚での直感的な編集操作
- ナレーション音声の自動生成と翻訳対応
現場従業員の教育における言語の壁は、厚生労働省の調査でも約半数が課題として挙げている深刻な問題である。動画マニュアルの多言語対応により、外国人従業員の育成効率を向上させ、作業品質の標準化と早期戦力化を実現することが可能になっている。
『カミナシ 教育』に関する考察
『カミナシ 教育』の提供は、人手不足が深刻な製造業やサービス業の現場における教育課題の解決に大きく貢献する可能性を持っている。多言語対応と動画マニュアル作成機能の組み合わせにより、外国人従業員への効果的な技能伝達が実現できるようになるだろう。
今後の課題として、動画マニュアルの翻訳精度や教育コンテンツの品質維持が挙げられる。AIによる自動翻訳では専門用語や業界特有の表現の正確な翻訳が難しい場合があり、人手による校正や修正の体制構築が必要となってくるはずだ。
将来的には、VRやAR技術との連携による実践的な教育コンテンツの提供や、AIを活用した学習進捗の分析機能の追加が期待される。現場DXの推進においては、技術革新と人材育成の両立が重要な鍵となっていくだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「外国人材など現場従業員への教育・育成業務を一元化する新サービス『カミナシ 教育』提供開始 | 株式会社カミナシのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000054269.html, (参照 2025-01-20).