ヨンデミーが子ども向け絵本・児童書のブックリストを公開、独自の難易度指標とYouTube動画で読書をサポート

記事の要約
- ヨンデミーが子ども向け絵本・児童書のブックリストを公開
- 独自指標「ヨンデミーレベル」で本の難易度を表示
- YouTube動画形式で本を紹介し子どもの興味を喚起
子ども向けオンライン読書サービス「ヨンデミー」のブックリスト公開
株式会社Yondemyは2025年2月28日、公式YouTubeチャンネル「ヨンデミーちゃんねる」で紹介している絵本と児童書をまとめたブックリストを公開した。このブックリストは子どもの感想80万件をもとに厳選された名作絵本や名作児童書を収録しており、独自の難易度指標「ヨンデミーレベル」によって子どもが自分に合った本を選べる仕組みとなっている。
ブックリストは映画の予告編のような魅力的な動画形式で本を紹介することで、子どもたちの読書意欲を高める工夫がなされている。SNSでは「動画で先生達が紹介する本はすごく魅力的で、子どもが必ず読みたがる」という好意的な声が寄せられており、子どもたちの本選びを効果的にサポートする新しい取り組みとして注目を集めている。
また、ブックリストには「ぴったり本しんだん」機能が搭載されており、子どもたちが楽しみながら自分に合った本を探すことができる。年内には100冊以上の絵本・児童書を紹介する予定で、子どもたちが読みたい本を見つけられるプラットフォームとしての発展が期待されている。
ヨンデミーちゃんねるブックリストの特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
公開日 | 2025年2月28日 |
提供形態 | 無料公開(誰でも閲覧可能) |
コンテンツ | 絵本・児童書の紹介動画 |
特徴的機能 | ヨンデミーレベル表示、ぴったり本しんだん |
今後の展開 | 年内に100冊以上の本を紹介予定 |
ヨンデミーレベルについて
ヨンデミーレベルとは、児童書の文章の難しさを数値化したYondemy独自の指標のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 漢字・漢語率や一文の長さなど複数の指標で難易度を判定
- 漢検の級と連携した難易度表示システム
- 書店と連携した本棚コーナーの展開
Yondemyは従来の学年別分類に代わる新しい指標として、子ども一人ひとりの読書力に合わせた本選びを可能にするヨンデミーレベルを開発した。未来屋書店川口店をはじめとする書店でもヨンデミーレベルを活用した本棚コーナーを展開しており、実店舗でも活用されている。
オンライン読書サービス「ヨンデミー」に関する考察
ヨンデミーの新たなブックリスト公開は、デジタル世代の子どもたちの読書習慣形成に大きな可能性を持っている。YouTubeという身近なプラットフォームを活用し、動画による本の紹介を行うことで、読書に興味を持ちにくい子どもたちにも効果的にアプローチできる可能性が高いだろう。
一方で、動画による本の紹介が子どもたちの想像力を制限してしまう可能性も考えられる。本来、読書は読み手が自由に物語の世界を想像できる点に大きな価値があるため、動画による先入観が読書体験に与える影響については慎重に検討する必要がある。
今後は、AIによる個別最適化された本の推薦機能のさらなる強化や、保護者向けの読書支援機能の追加が期待される。また、学校教育との連携を深め、授業でも活用できるような機能の開発も検討に値するだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「子どもが読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」、絵本・児童書のブックリストを公開 | 株式会社Yondemyのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000071742.html, (参照 2025-03-04).