エンファクトリーが越境サーキット2025年度プログラムを発表、9タームで多様なスタートアップ企業の課題に挑戦

記事の要約
- エンファクトリーが越境サーキット2025年度プログラムを発表
- 9タームでスタートアップ企業の課題に3ヶ月間取り組む形式
- 植物工場や山林活用など多様な企業が課題提示企業として参画
越境サーキット2025年度プログラムの概要
株式会社エンファクトリーは2025年3月4日、継続的越境・対話型オンライン研修「越境サーキット」2025年度のプログラム開催を決定した。越境サーキットは他社メンバーとチームを組み、ベンチャー企業の実課題に対してヒアリング・仮説・提案を3ヶ月間で行うプログラムであり、現在までに150社400名が参加している。
2025年度のプログラムでは植物工場の事業化支援企業や山林活用支援企業、独立系FP企業、廃棄漁具漁網のアップサイクル企業など多様な企業が課題提示企業として参画する。運営にはオンラインプラットフォームTeamlancerエンタープライズを活用し、他流試合や公募型研修、キャリア自律などの目的で活用可能なプログラムとなっている。
プログラムは3ヶ月を1タームとして年間9ターム実施され、キックオフから最終プレゼンまでの一連の活動を通じて実践的な学びを提供する。参加者は本業と並行してプログラムに取り組むため、セルフマネジメント力が試される場となり、一部のタームでは現地訪問の機会も設けられている。
越境サーキット2025年度の実施概要
ターム | 期間 | 課題提示企業 | 現地訪問 |
---|---|---|---|
第1ターム | 7/1〜9/30 | スパイスキューブ株式会社 | なし |
第2ターム | 8/1〜10/31 | 株式会社ソマノベース | あり |
第3ターム | 8/1〜10/31 | FPサテライト株式会社 | なし |
第4ターム | 10/2〜12/24 | amu株式会社 | あり |
第5ターム | 10/2〜12/24 | HELP YOU PROJECT | なし |
越境学習について
越境学習とは、所属する組織や業界の枠を超えて新しい知識や経験を得る学習方法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 異なる組織や業界の視点や知見に触れることができる
- 既存の枠組みにとらわれない柔軟な思考力を養える
- 実践的な課題解決を通じて具体的なスキルを獲得できる
越境サーキットでは、他社メンバーとのチーム活動やベンチャー企業の実課題への取り組みを通じて、参加者の視野拡大とスキル向上を促進している。特に20代から50代までの幅広い年齢層の参加者が、異業種交流を通じて新たな気づきや学びを得られる場として機能している。
越境サーキット2025年度プログラムに関する考察
越境サーキットの特徴的な点は、単なる座学ではなく実際のベンチャー企業の課題に取り組める実践的な学習環境を提供していることである。特に植物工場から遠隔協同子育てロボットまで多様な分野の企業が参画することで、参加者は幅広い視野と知見を得られる機会となっている。
課題として考えられるのは、本業との両立におけるタイムマネジメントの難しさである。3ヶ月という期間でチーム活動を行いながら成果を出すためには、効率的な時間活用とチームメンバー間の密な連携が求められるだろう。解決策としては、オンラインツールの効果的活用やマイルストーンの明確化が考えられる。
今後の期待としては、参加企業や課題のさらなる多様化が挙げられる。より幅広い業界からの課題提供により、参加者の学習機会が増えるとともに、企業間のオープンイノベーションの促進にもつながるだろう。オプションのキャリア面談との連携強化も、参加者の学びをより確実なものにする可能性がある。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「「越境サーキット」2025年度プログラム課題提示企業決定 | 株式会社エンファクトリーのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000277.000025659.html, (参照 2025-03-05).