株式会社LoiLoがシンキングツールの活用法を無料公開、主体的で深い学びの実現を支援

記事の要約
- LoiLoがシンキングツールの活用法を無料公開
- 思考プロセスを可視化し考えを深めるツールを提供
- 黒上晴夫教授監修で効果的な使用方法を解説
シンキングツールの活用法が無料で学べるページの公開
株式会社LoiLoは2025年3月4日、シンキングツール(思考ツール)の活用法を学べるページを無料で公開した。関西大学の黒上晴夫教授の監修のもと、思考力を育てるための効果的な使い方を詳しく解説している。文部科学省が推進する主体的・対話的で深い学びの実現を支援するツールとして注目を集めている。
シンキングツールは思考プロセスを可視化し、考えを深めるためのツールとして開発されており、比較や分類、関係付けなどの思考を視覚的に表現することが可能だ。授業支援プラットフォーム「ロイロノート・スクール」には、ベン図やYチャートなど全22種のシンキングツールが搭載され、児童生徒の思考力育成をサポートしている。
ロイロノート・スクールは、小学校から大学まですべての授業で使用可能な授業支援クラウドとして開発されており、1日280万人以上に利用されている。国内外約1万3000校に導入され、資料のやりとりや思考の可視化、意見の共有が直感的に行えるため、教員の負担軽減にも貢献している。
シンキングツールの活用概要
機能 | 詳細 |
---|---|
主な特徴 | 思考プロセスの可視化、考えを深めるツール |
搭載ツール | ベン図、Yチャートなど全22種 |
対象範囲 | 小学校から大学まで全ての授業 |
導入実績 | 国内外約13000校、1日280万人以上が利用 |
活用効果 | 主体的・対話的で深い学びの促進、教員の負担軽減 |
主体的・対話的で深い学びについて
主体的・対話的で深い学びとは、文部科学省が推進する新しい学習指導要領の中核となる考え方のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 生徒が自ら課題を見つけ、主体的に学習を進める
- 対話を通じて多様な考えを学び合う
- 知識を相互に関連付けて深く理解する
シンキングツールはこの学習方法を実現するための効果的なツールとして位置づけられており、思考プロセスを可視化することで児童生徒の主体的な学びを促進する。ロイロノート・スクールに搭載された22種のシンキングツールは、各教科での活用方法が具体的に示されており、教育現場での実践的な活用が期待できる。
シンキングツールの教育活用に関する考察
シンキングツールの無料公開は、教育のデジタル化が進む現代において重要な意味を持つ取り組みである。思考プロセスの可視化によって児童生徒の理解度が向上し、教員は個々の学習者の思考過程を把握しやすくなることから、よりきめ細かな指導が可能になるだろう。
今後は教員のICTリテラシーの向上が課題となることが予想され、シンキングツールの効果的な活用には継続的な研修や支援が必要になるだろう。教育現場での実践事例の蓄積と共有を通じて、より効果的な活用方法が確立されていくことが期待される。
また、遠隔授業やハイブリッド型学習においても、シンキングツールは重要な役割を果たす可能性がある。オンライン上での協働学習を促進し、場所や時間の制約を超えた学びの実現に貢献することが期待できるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「子どもたちの思考力を育てる!「シンキングツール」活用法を無料公開 | 株式会社LoiLoのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000201.000024975.html, (参照 2025-03-05).