JAグループAgVenture LabがJUMP Vol.4を開催、北海道大学MICHITALが優秀賞を獲得し社会課題解決への期待が高まる

記事の要約
- JAグループAgVenture Labが学生ビジネスプランコンテストを開催
- 195件の応募から11チームが最終審査に進出
- 北海道大学のMICHITALが優秀賞を受賞
AgVenture Lab主催の学生ビジネスプランコンテストJUMP Vol.4開催結果
一般社団法人AgVenture Labは2025年3月1日に学生ビジネスプランコンテスト「JUMP Vol.4」のファイナルステージをAgVenture Labで開催した。本コンテストは農業・第一次産業、食、くらし、金融、地方創生、SDGs等の分野における社会課題解決を目指す学生起業家を支援するものであり、全国から195件の応募が寄せられている。
書類・面談審査を通過した11チームによる最終審査の結果、北海道大学のチーム「MICHITAL」が優秀賞を獲得し、賞金総額100万円が授与された。MICHITALはJA全農賞も受賞し、さらにJAアクセラレーター第7期2次選考への参加権を得るJUMP賞も獲得している。
東京大学のチーム「GrapeX」はAIとレーザーによるぶどう栽培の省力化ソリューションを提案し、農林中央金庫賞とJUMP賞を受賞した。また、山形大学大学院の「株式会社ciel」は新卒高校生向け就職支援サービスで岡三証券グループ賞を獲得している。
JUMP Vol.4受賞チーム一覧
チーム名 | 所属 | プロジェクト内容 | 受賞内容 | |
---|---|---|---|---|
優秀賞 | MICHITAL | 北海道大学 | MICHITALプロジェクト | 優秀賞、JUMP賞、JA全農賞 |
特別賞 | GrapeX | 東京大学 | ぶどう栽培省力化ソリューション | JUMP賞、農林中央金庫賞 |
特別賞 | 株式会社ciel | 山形大学大学院 | 新卒高校生就職支援サービス | 岡三証券グループ賞 |
学生ビジネスプランコンテストについて
学生ビジネスプランコンテストとは、大学生や大学院生が自らのビジネスアイデアやプロジェクトを競い合う競技会のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 実践的なビジネス提案力の育成機会の提供
- 起業家精神の醸成と社会課題解決への貢献
- 企業や投資家とのネットワーキング機会の創出
AgVenture Labが主催するJUMPは2021年から開始され、農業・食品分野における社会課題解決を目指す学生起業家の発掘・育成に特化したコンテストとして知られている。特にJAグループとの連携により、実践的なビジネス展開の機会を提供することが大きな特徴となっている。
学生起業家支援プログラムに関する考察
学生起業家支援プログラムにおいて、農業・食品分野に特化した支援の充実は重要な意味を持っている。特にJUMPのような大規模なコンテストでは、実務経験の少ない学生たちにとって貴重なビジネス構築の機会となり、さらにJAグループという強力なパートナーとの連携によって実現可能性の高いプロジェクトの創出が期待できるだろう。
今後の課題として、地方の学生たちへのさらなる支援拡大と、提案されたプロジェクトの持続可能性の確保が挙げられる。特に地方創生の観点からは、各地域の特性を活かしたビジネスモデルの構築支援と、地域企業との連携強化が重要になってくるはずだ。
将来的には、起業支援にとどまらず、既存企業とのマッチングや事業承継支援など、支援の幅を広げていく必要がある。農業・食品分野におけるイノベーション創出には、テクノロジーの活用と伝統的な知見の融合が不可欠であり、そのための橋渡し役としての機能強化が求められるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「学生ビジネスプランコンテスト“JUMP Vol.4” 受賞チームが決定 | 一般社団法人AgVenture Labのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000062040.html, (参照 2025-03-05).