ランサーズがDX大学の成功事例を表彰、地域企業のDX推進支援で個人とチームの取り組みを評価
記事の要約
- ランサーズがDX大学の成功事例を表彰するアワードを実施
- 個人部門で長野県プロフェッショナル人材戦略拠点の中坪氏が受賞
- チーム部門で東日本銀行と沖縄県プロフェッショナル人材戦略拠点が受賞
ランサーズによるDX大学のチャレンジアワード2025開催
ランサーズ株式会社は2025年3月4日、DX大学の参加者から地域企業のDX推進に貢献した個人やチームを表彰する「地域の中小企業をDXで応援!チャレンジアワード2025」の受賞者を発表した。本アワードは2023年より年1回開催されており、定量的な指標だけでなく定性的な取り組みや創意工夫を評価する機会として重要な役割を果たしている。
DX大学は全国51行の金融機関およびプロフェッショナル人材戦略拠点の担当者向けに、外部人材活用の知見を深めるためのプログラムとして運営されている。月1回のオンライン開催で、営業やシステム開発、ECサイト制作などの分野で活躍するプロフェッショナルがゲストとして招かれ、実践的な知識共有が行われている。
個人部門では長野県プロフェッショナル人材戦略拠点の中坪成海氏が、企業のニーズを深く理解した外部人材活用支援により受賞した。チーム部門では東日本銀行デジタル営業支援グループと沖縄県プロフェッショナル人材戦略拠点が、それぞれ独自の取り組みによってDX推進に貢献したことが評価された。
チャレンジアワード2025受賞者の取り組み詳細
個人部門 | チーム部門(東日本銀行) | チーム部門(沖縄県) | |
---|---|---|---|
主な成果 | 製造業の新規事業支援 | 商談機会20%増加 | 25社約30名が参加 |
特徴的な取り組み | 非公開募集での人材マッチング | 全支店でのDX勉強会実施 | 独自の勉強会開催 |
支援内容 | 進め方や費用面の細やかなサポート | 日程調整による営業支援 | 地域特性に応じた人材提案 |
プロフェッショナル人材戦略拠点について
プロフェッショナル人材戦略拠点とは、地域企業と外部人材をつなぐ役割を担う組織のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 企業ニーズの分析と最適な人材マッチング
- 地域特性を考慮した外部人材活用支援
- DX推進における実践的なサポート提供
ランサーズのDX大学との連携により、プロフェッショナル人材戦略拠点は外部人材活用の知見を深め、より効果的な支援を実現している。特に製造業の新規事業支援や地域特性に応じた人材提案など、きめ細かなサポートを通じて地域企業のDX推進に貢献している。
地域企業のDX推進に関する考察
地域企業のDX推進において、プロフェッショナル人材戦略拠点による外部人材活用支援は重要な役割を果たしている。特に非公開募集による機密性の高い案件への対応や、地域特性を考慮した人材マッチングは、企業のニーズに即した形でのDX推進を可能にしている。
今後の課題として、地域ごとの人材不足や、外部人材活用に対する理解度の差が挙げられる。これらの解決には、DX大学のような学びの場を通じた知見の共有や、成功事例の横展開が効果的だろう。また、金融機関やプロフェッショナル人材戦略拠点との連携をさらに強化することで、より多くの企業がDX推進の恩恵を受けられるようになる。
地域企業のDX推進には、外部人材の活用だけでなく、組織全体のDXリテラシー向上も重要となる。東日本銀行の事例のように、全支店での勉強会実施や課長会議でのDXテーマ展開など、トップダウンとボトムアップの両面からのアプローチが求められるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ランサーズ、「DX大学」から生まれた成功事例を表彰 ー 地域企業のDX推進を後押し | ランサーズ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000233.000010407.html, (参照 2025-03-05).