成基がオンラインフリースクール「シンガク」でメタバース展覧会を開催、不登校児童生徒の創作活動を支援

記事の要約
- 成基がオンラインフリースクール「シンガク」でメタバース展覧会を開催
- 不登校児童生徒の自主制作作品約80点をメタバース上で公開
- 第4回目の開催となり、過去3回で延べ6000人がアクセス
オンラインフリースクール「シンガク」のメタバース展覧会開催
総合教育機関の株式会社成基は、2025年3月5日から不登校児童生徒向けのオンラインフリースクール「シンガク」において、メタバース空間を活用した展覧会を開催することを発表した。在籍する児童生徒が自主的に制作した約80点の作品をメタバース上で公開し、入場者は匿名でアバター表示される仕組みを採用している。
展覧会は2023年10月に第1回を開催して以来、在籍する児童生徒の自己肯定感の醸成や非認知型スキルの育成を目的として実施されており、今回で4回目を迎えることになった。過去3回の開催では延べ6000人がアクセスし、多くの温かいコメントが寄せられ、恒例のイベントとして定着してきている。
オンラインフリースクール「シンガク」では、学校で学ぶ内容を中心としたICT教材「すらら」の活用や、メタバース教室の開校、出席扱い制度申請支援などを通じて、不登校の児童生徒とその保護者を支援している。マインクラフトやフォートナイトなどのゲームを活用した学習も提供することで、楽しく学べる環境を整備している。
シンガク展覧会の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開催期間 | 2025年3月5日(水)10時〜2025年3月16日(日) |
展示内容 | 児童生徒の自主制作作品約80点 |
入場形式 | 匿名アバター表示、入退室自由、入場無料 |
特徴 | メタバース空間での展示、作品へのメッセージ機能 |
目的 | 自己肯定感の醸成、非認知型スキルの育成 |
メタバースについて
メタバースとは、インターネット上に構築された3次元の仮想空間のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- アバターを通じて他者とコミュニケーションが可能
- 現実世界の制約を超えた体験や活動ができる
- リアルタイムでの情報共有や協働作業が実現可能
教育分野においてメタバースは、物理的な距離や時間の制約を超えて学習者同士が交流できる場を提供している。特にオンラインフリースクールでは、不登校の児童生徒が安心して参加できる環境として活用され、創造的な活動や自己表現の新しい可能性を広げている。
オンラインフリースクールのメタバース活用に関する考察
メタバース空間を活用した展覧会の開催は、不登校児童生徒の創造性と自己表現を支援する革新的な取り組みである。匿名性を確保しながら作品を発表できる環境は、対面でのコミュニケーションに不安を感じる児童生徒にとって、重要な自己実現の機会を提供することになるだろう。
今後の課題として、メタバース空間特有の技術的な障壁や、長時間の仮想空間利用による健康面への影響が考えられる。これらの課題に対しては、ユーザビリティの向上や利用時間の適切な管理、保護者向けのガイドライン整備などが解決策として挙げられるだろう。
将来的には、メタバース上での教科学習との連携や、他校の児童生徒との交流機会の創出など、活用の幅を広げていく可能性がある。オンライン空間における教育の可能性を広げつつ、一人ひとりの成長をサポートできる場として発展することが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「オンラインフリースクール生の可能性を拡げる!成基が3月5日(水)から「メタバース展覧会」を実施 | 株式会社成基のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000115646.html, (参照 2025-03-05).