認定NPO法人エッジが読み書き困難指導・支援講座第10期を開講、専門家による実践的なeラーニングで支援スキルの向上を目指す

記事の要約
- 認定NPO法人エッジが読み書き困難指導・支援講座第10期を開講
- 読み書き困難児童への支援・指導法をeラーニングで学習可能
- 教育・医療関係者や保護者向けに専門的な指導方法を提供
読み書き困難児童への支援・指導eラーニング講座の開講
認定NPO法人エッジは2025年3月から5月にかけて、読み書き困難指導・支援講座第10期の開講をスタートした。本講座は読み書きに困難を抱える子どもへの支援・指導法について、専門家によるeラーニング形式で学べる内容となっており、40人学級に約3人程度存在するとされる読み書き困難な児童への効果的な支援方法の習得が可能である。
講座は全5講座とイントロダクションで構成され、約6時間の動画視聴形式で提供される。受講料は一般が15,000円+税、学生が5,000円+税に設定されており、2025年3月1日から4月30日までの申込期間中に登録することで、5月31日までの期間で受講することが可能だ。
講座では読み書き困難児童への指導や支援の基本から、児童生徒の困りごとへの気づき方、ICTの活用方法まで、実践的な内容を幅広く学ぶことができる。特典として2025年5月17日には上條大志先生による読み書き支援ラボへの無料参加権も付与される。
読み書き困難指導・支援講座の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
講座形式 | eラーニング(動画視聴) |
受講期間 | 申込・決済後~2025年5月31日 |
申込期間 | 2025年3月1日~4月30日 |
講座数 | イントロダクション+全5講座 |
視聴時間 | 約6時間 |
受講料 | 一般15,000円+税、学生5,000円+税 |
ディスレクシアについて
ディスレクシアとは、学習障害の一つで文字の読み書きに特異的な困難を示す状態のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 文字の読みがたどたどしく、読み間違いが多い傾向がある
- 問題文の読み上げには答えられるが、自力での読解が困難
- 書き写しや板書の転記に時間がかかり、書き間違いが多い
日本語の場合、約8%の児童がディスレクシアの症状を示すとされており、40人学級で換算すると約3人程度が該当する。ディスレクシアの児童には、一人ひとりの特性に合わせた教材や指導法の工夫、さらにICTなどの代替手段を活用することで、読み書きの困難さを補うことが可能である。
読み書き困難指導・支援講座に関する考察
読み書き困難指導・支援講座のeラーニング形式での提供は、時間や場所に縛られず学べる点で画期的な取り組みといえる。特に教育現場や医療機関で働く専門家にとって、実践的な知識やスキルを効率的に習得できる機会となり、支援を必要とする児童への適切なサポート体制の構築につながるだろう。
今後の課題として、支援者同士の情報共有や実践例の蓄積、さらなる指導法の改善などが考えられる。オンラインコミュニティの構築やケーススタディの共有システムの導入により、より効果的な支援方法の開発や普及が期待できるだろう。
読み書き困難な児童への支援は、教育現場だけでなく社会全体で取り組むべき重要な課題である。本講座をきっかけに、より多くの支援者が専門的な知識を身につけ、児童一人ひとりの特性に合わせた効果的な支援が広がることを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「読み書きに困難を抱える子どもへの指導・支援法を実践的に学べるeラーニング【読み書き困難指導・支援講座】第10期開講 | 特定非営利活動法人エッジのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000109539.html, (参照 2025-03-05).