認定NPO法人B4Sが横浜市に2棟目の女性限定シェアハウスを開設、児童養護施設退所者の自立支援を強化

認定NPO法人B4Sが横浜市に2棟目の女性限定シェアハウスを開設、児童養護施設退所者の自立支援を強化

認定NPO法人B4Sが横浜市に2棟目の女性限定シェアハウスを開設、児童養護施設退所者の自立支援を強化

PR TIMES より

記事の要約

  • 認定NPO法人B4Sが女性限定シェアハウスの2棟目を横浜市に開設
  • 施設退所者と社会人が共同生活するスマイリングプロジェクト展開
  • 家具や家電は支援企業からの提供で充実した住環境を実現

児童養護施設退所者向け女性限定シェアハウスの展開

認定NPO法人ブリッジフォースマイル(B4S)は2025年3月4日、神奈川県横浜市保土ヶ谷区に児童養護施設退所者支援の女性限定シェアハウス「SHIP星川」を開設した。このシェアハウスは施設退所者と社会人が共に暮らす形態で、月額賃料42,000円から46,000円、共益費10,000円で提供される予定だ。

B4Sは2019年に神奈川県川崎市で1棟目のシェアハウスを立ち上げ、学生のケアリーバー3名と社会人3名が共同生活を行っている。新設される「SHIP星川」は支援者から提供された中古物件を全面リフォームし、家具ブランドunicoなどから寄付された設備を備えた施設となる。

児童養護施設退所者は18歳で自立を迫られ、学業と生活の両立に苦労するケースが多く存在する。B4Sは社会人入居者をロールモデルとして生活をともにする環境を整備することで、ケアリーバーの自立支援を目指している。

SHIP星川の施設概要

項目 詳細
所在地 横浜市保土ヶ谷区峰岡町
最寄り駅 相鉄線星川駅・天王町駅より徒歩9分
賃料 42,000~46,000円/月
共益費 10,000円/月
入居条件 女性(40代まで)、6世帯
設備特徴 全面リフォーム、断熱材使用、無垢材床材

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ケアリーバーについて

ケアリーバーとは児童養護施設や里親などの社会的養護のケアから離れた子どもや若者のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 原則18歳で施設を退所し自立を求められる
  • 生活費と学業の両立に課題を抱えることが多い
  • 施設退所後の支援体制が十分でない現状がある

近年はケアリーバーへの奨学金制度が整備され、大学や専門学校への進学機会は増加している。しかし施設退所と同時に生活の全てを自力で担わなければならず、心身の負担から学業継続を断念するケースも少なくない。

スマイリングプロジェクトに関する考察

スマイリングプロジェクトの特徴は、単なる住居提供にとどまらず社会人との共同生活を通じた緩やかな自立支援を実現している点にある。施設退所者が一般の社会人と日常的に関わることで、社会性やライフスキルを自然に身につけられる環境を提供している。

今後の課題として、入居者間のコミュニケーションや関係性の構築が重要になってくる。社会人入居者には適切なメンター的役割が求められ、B4Sによる定期的なハウスミーティングを通じた関係性の調整や支援が必要だろう。

将来的には、男性向けの施設展開や地域コミュニティとの連携強化が期待される。ケアリーバー支援の社会的認知度向上と支援の輪の拡大により、より多くの若者が安心して自立への一歩を踏み出せる環境が整っていくことが望まれる。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「【神奈川県横浜市】児童養護施設出身の子どもたちを支援する認定NPO法人ブリッジフォースマイルが、施設退所者と働く大人のロールモデルとなる社会人が一緒に暮らす、女性限定シェアハウスの2件目をスタート! | 特定非営利活動法人ブリッジフォースマイルのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000010064.html, (参照 2025-03-05).

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