フラーが教育・学習アプリの市場調査レポートを公開、1日の平均起動回数は2.5回で学習ツールとしての定着が進む

記事の要約
- フラーが教育・学習アプリ市場調査レポート2024年版を公開
- 教育・学習アプリの1日平均起動回数は2.5回
- 教育カテゴリのアプリ数は1,492個で全体の約4%
教育・学習アプリの市場動向調査レポートが公開
フラー株式会社は、アプリ市場分析サービス「App Ape」のデータを活用し、教育・学習アプリの動向や特徴をまとめた「教育・学習アプリ市場調査レポート2024年版」を2025年1月14日に公開した。本レポートでは教育・学習アプリ市場の概況からユーザーの年代別分析、都道府県別分析まで幅広い視点でアプリデータを調査している。
教育・学習アプリの基本データとして、2024年10月時点でMAU500以上を計測したアプリのうち、教育カテゴリに属するアプリ数は1,492個で全体の約4%を占めている。1日における教育・学習アプリの平均起動回数は2.5回、平均利用時間は7.3分という結果が明らかになった。
都道府県別分析では、語学学習アプリ「Duolingo」がすべての地域でランクインしており、小中学校保護者向け連絡サービス「tetoru」や教育クラウドサービス「まなびポケット」などの新興アプリも一部の都道府県で上位にランクインしている。教育や学習のニーズに応じた多様なアプリが確認できる結果となった。
教育・学習アプリの利用状況まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
調査方法 | App Apeによる国内約50万台のAndroid端末データ分析 |
調査対象 | Google Play教育カテゴリのMAU500以上のアプリ |
調査期間 | 2024年10月 |
アプリ数 | 1,492個(全体の約4%) |
平均利用状況 | 1日2.5回起動、1日7.3分利用 |
MAU(Monthly Active Users)について
MAUとは、Monthly Active Usersの略称で、1ヶ月間にサービスを利用したユニークユーザー数を示す重要な指標である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- アプリの継続的な利用状況を把握可能
- サービスの健全性を測る基準として活用
- ユーザー規模の比較に適した指標
App Apeの調査では、MAU500以上の教育・学習アプリを対象に分析を実施し、各アプリの利用状況や地域特性を明らかにしている。教育・学習アプリ市場の実態把握において、MAUは重要な評価基準として機能している。
教育・学習アプリの市場調査に関する考察
教育・学習アプリの平均起動回数が1日2.5回という結果は、ユーザーが日常的に学習ツールとしてアプリを活用している実態を示している。特に全都道府県でDuolingoがランクインしていることから、語学学習においてアプリの活用が一般化していることが見て取れる。
教育クラウドサービスの台頭は、学校と家庭のコミュニケーション手段としてアプリが重要な役割を果たしていることを示唆している。今後はAIやアダプティブラーニングの導入により、個々の学習者に最適化された学習体験の提供が期待される。
教育・学習アプリ市場のさらなる発展には、ユーザー層の拡大と学習効果の可視化が鍵となるだろう。特にシニア層向けの教育コンテンツや、学校教育との連携強化など、新たな価値提供の可能性を探る必要がある。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「教育・学習アプリの起動回数は1日で2.5回 | フラー株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000417.000005362.html, (参照 2025-01-15).