村おこしNPO法人ECOFFが春休み限定の住み込み型ボランティアを全国20カ所以上で募集開始、地域活性化の担い手を育成

記事の要約
- 全国20カ所以上の離島・農山漁村で住み込み型ボランティアを実施
- 18歳から25歳を対象に4泊5日から11泊12日の日程で開催
- 年間400名以上の学生が参加し98%が満足する地域活性化プログラム
村おこしNPO法人ECOFFの住み込み型ボランティア募集開始
村おこしNPO法人ECOFFは2025年1月14日、全国の離島や農山漁村で展開する「村おこしボランティア」の参加者募集を開始した。このプログラムは18歳から25歳までの心身ともに健康で地域活性化に関心のある方を対象としており、北海道から沖縄まで20カ所以上の地域で先着順にて受け付けを行っている。
村おこしボランティアは2011年に開始され、現在までに全国50地域以上で3,700名を超える参加者を受け入れてきた実績を持つプログラムだ。参加者は農作業や漁業のサポート、伝統文化の復興、環境保護など、地域独自の活動に取り組みながら、現地の暮らしを深く体験することができる。
2025年2月から3月にかけて実施される今回のプログラムでは、奥尻島での村おこしや然別湖コタンでの幻の村建設、三陸漁場でのダイビング活動など、多彩な内容を用意している。プログラム期間は4泊5日から11泊12日までと幅広く、参加者は希望の地域と日程を選択することが可能だ。
プログラムの実施概要
項目 | 詳細 |
---|---|
対象年齢 | 18歳から25歳まで |
活動期間 | 4泊5日から11泊12日 |
実施地域数 | 20カ所以上(北海道から沖縄まで) |
活動内容 | 農作業、漁業サポート、伝統文化復興、環境保護など |
募集開始日 | 2025年1月14日 |
実施時期 | 2025年2月から3月 |
関係人口について
関係人口とは、移住した定住人口でもなく観光に来た交流人口でもない、地域と継続的に多様な形で関わる人々を指す概念である。地域の新しい担い手として、以下のような特徴を持つ。
- 地域外に居住しながら特定の地域に継続的に関与
- 地域の課題解決や活性化に関わる存在
- 経済的な関係だけでない多様な形での関わり
村おこしボランティアは関係人口の増加を目指す取り組みの一つとして機能している。参加者が活動を通じて地域との継続的な関係を築き、中には活動終了後や大学卒業後に移住を決意する事例も生まれており、持続可能な地域活性化のモデルケースとなっている。
村おこしボランティアに関する考察
村おこしボランティアが13年間にわたり継続して実施されてきたことは、地域活性化における非営利活動の重要性を示している。特に若者と地域を結ぶプラットフォームとしての役割は、人口減少や高齢化に直面する地域にとって貴重な機会となっているだろう。
今後の課題として、参加者の経済的負担や活動の継続性、受入れ地域の体制整備などが挙げられる。しかし、これらの課題に対しては、クラウドファンディングの活用や地域間のネットワーク形成、オンラインを活用したフォローアップなど、新たな支援の仕組みづくりが期待できるだろう。
プログラムの発展に向けては、参加者の年齢層拡大や活動期間の多様化、オンラインと対面のハイブリッド型の導入なども検討に値する。地域と若者を結ぶプラットフォームとしての機能をさらに強化し、より多くの関係人口創出につながることが望まれる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【春休み限定】大学生向け「離島・農山漁村住み込み型ボランティア」参加者募集開始!全国20以上の地域で特別な体験を! | 村おこしNPO法人ECOFFのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000123787.html, (参照 2025-01-15).