ソリトンがGIGAスクール構想第2期向けNetAttestの新モデルを開発、教育現場のネットワーク運用効率化に貢献

記事の要約
- ソリトンがGIGAスクール構想第2期向け新製品を開発
- NetAttest EPSとD3のGIGAスクールモデルを3月提供開始
- リモート管理機能で運用負担を軽減
ソリトンのNetAttest GIGAスクールモデルの新製品開発
株式会社ソリトンシステムズは、認証アプライアンスNetAttest EPSとDHCPアプライアンスNetAttest D3をベースとしたGIGAスクール構想第2期向けの新製品「NetAttest GIGAスクールモデル」を開発し、2025年3月10日から提供を開始する。新製品は専用価格を設定し運用機能を強化した特別モデルとなっており、全国400団体以上での導入実績を持つNetAttestシリーズの信頼性と機能性を継承している。
NetAttest EPSはデジタル証明書による認証を行うアプライアンス製品で、不適切な端末のネットワーク侵入を防止する機能を備えており、デジタル証明書の発行からChromebookを含む端末への配布までをオールインワンで提供することが可能となっている。MACアドレス認証と比較して高いセキュリティと効率的な運用を実現できる製品として評価が高まっている。
NetAttest D3は児童・生徒が使用する端末のネットワーク接続設定を配布するためのアプライアンス製品で、DHCPサービスを高速かつ安定的に提供する機能を搭載している。専用設計により高い処理性能と柔軟な冗長構成を実現し、豊富な運用サポート機能によって学校現場における安定したネットワーク運用をサポートすることが可能となっている。
NetAttest GIGAスクールモデルの特徴まとめ
NetAttest EPS | NetAttest D3 | |
---|---|---|
主な機能 | デジタル証明書による認証 | DHCP設定の自動配布 |
導入効果 | 不正アクセス防止 | 安定的なネットワーク接続 |
特徴 | 証明書発行・配布の一元管理 | 高性能・冗長構成対応 |
DHCPアプライアンスについて
DHCPアプライアンスとは、ネットワーク上の端末に自動的にIPアドレスなどの設定情報を配布する専用機器のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 高速かつ安定的な設定情報の配布が可能
- 大規模ネットワークでの冗長構成に対応
- 運用管理機能による効率的なネットワーク運用
NetAttest D3 GIGAスクールモデルは、DHCPアプライアンスの特性を活かし学校現場特有の課題に対応した製品となっている。特に、同時接続時の性能低下を防ぐ高い処理性能と、システム停止を防ぐ冗長構成機能により、教育現場での安定的なネットワーク運用を実現することが可能だ。
NetAttest GIGAスクールモデルに関する考察
GIGAスクール構想第2期に向けたNetAttest GIGAスクールモデルの開発は、教育現場のネットワークセキュリティと運用効率の向上において重要な意味を持っている。特にデジタル証明書による認証機能は、従来のMACアドレス認証の課題を解決し、より安全で効率的なネットワーク環境の構築を可能にするだろう。
しかし、今後の課題としてネットワーク機器の増加に伴う運用負担の増大が考えられる。リモート管理サービスの導入は一つの解決策となるが、教育現場の特性に応じたさらなる運用支援機能の開発が必要になってくるだろう。クラウドベースの統合管理機能やAIを活用した障害予測機能など、より高度な運用支援の実現が期待される。
また、教育現場でのICT活用がさらに進む中、セキュリティと利便性のバランスをいかに保つかも重要な課題となる。NetAttestシリーズには、変化する教育現場のニーズに柔軟に対応しながら、安全で使いやすいネットワーク環境を提供し続けることが求められているのだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「GIGAスクール構想第2期向け「NetAttest GIGAスクールモデル」を今春提供 | 株式会社ソリトンシステムズのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000019712.html, (参照 2025-01-16).