生活クラブが食とエネルギーのテーマパーク化を目指し、クラウドファンディングによる資金調達を開始

生活クラブが食とエネルギーのテーマパーク化を目指し、クラウドファンディングによる資金調達を開始

生活クラブが食とエネルギーのテーマパーク化を目指し、クラウドファンディングによる資金調達を開始

PR TIMES より

記事の要約

  • 生活クラブが耕作放棄地を活用したソーラーシェアリング事業を開始
  • 食とエネルギーのテーマパーク化を目指し新会社を設立
  • 発電所建設資金調達のためクラウドファンディングを実施

生活クラブのソーラーシェアリング事業展開

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会は、たまエンパワー株式会社と共同で新会社たまエンパワー生活クラブ前戸発電を2024年9月に設立した。新会社は300kWのソーラーシェアリング施設を建設し、発電事業と農業を両立させながら地域活性化を目指している。発電所建設資金の一部を調達するため、2025年1月6日からクラウドファンディングを開始した。

たまエンパワーは2019年に神奈川県相模原市の山間部に約300kWの太陽光発電施設を持つさがみこファームを設立し、ブルーベリー栽培を展開している。2024年3月には生活クラブと共同で約40kWのソーラーシェアリング施設「SO・LA・MI♪」を建設し、生活クラブの施設への電力供給を開始した。

新発電所では太陽光パネルの下でレモンやいちじく、生食用ぶどうの栽培を計画している。発電した電気は株式会社生活クラブエナジーを通じて非化石価値つきの電気として生活クラブでんき契約者へ供給される予定だ。この事業では地域の課題解決と持続可能な社会づくりを目指している。

クラウドファンディングの概要

項目 詳細
実施期間 2025年1月6日~2月28日
目標金額 300万円(第1期ゴール)
リターン内容 ブルーベリー、はちみつ、お披露目イベント招待など全31種類
プラットフォーム For Good

クラウドファンディングに参加する

ソーラーシェアリングについて

ソーラーシェアリングとは、農業用地に支柱を立てて上部空間に太陽光発電設備を設置し、農業と発電を同時に行うシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 耕作放棄地の有効活用と再生可能エネルギーの導入を両立
  • 売電収入による農業経営の安定化
  • 地域の活性化と雇用創出に貢献

このシステムは発電と農業の双方で土地を活用することで、持続可能な地域社会の実現に寄与している。生活クラブとたまエンパワーの取り組みでは、発電能力300kWの施設でレモンやいちじく、生食用ぶどうなどの栽培を行い、地域の基幹産業であった農業の再生を目指している。

食とエネルギーのテーマパーク化に関する考察

食とエネルギーの生産拠点として耕作放棄地を活用する取り組みは、地域の自給力向上という観点で重要な意味を持っている。売電収入を事業の安定化に活用しながら、観光農園としての展開も視野に入れることで、地域経済の活性化と新たな雇用創出が期待できるだろう。

今後の課題として、安定的な農業生産と発電効率の両立が挙げられる。パネル下での栽培に適した作物の選定や栽培技術の確立が必要となるが、ソーラーシェアリングの実績を持つたまエンパワーのノウハウを活かすことで、これらの課題は解決可能だろう。

将来的には教育拠点としての機能も重要になってくる。農業と再生可能エネルギーの連携モデルを実地で学べる場として、国内外からの視察や研修の受け入れ体制を整備することで、同様の取り組みの全国展開にもつながっていくだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「再生可能エネルギーをリソースに!地域活性化農業・観光・教育の機能を併せもつ今までにない発電所づくりに向け、2025年1月からクラウドファンディング開始 | 生活クラブ事業連合生活協同組合連合会のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000666.000002456.html, (参照 2025-01-16).

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