図書館振興財団が第28回調べる学習コンクール結果を発表、過去最多の12万作品から入賞作品を選出へ

図書館振興財団が第28回調べる学習コンクール結果を発表、過去最多の12万作品から入賞作品を選出へ

図書館振興財団が第28回調べる学習コンクール結果を発表、過去最多の12万作品から入賞作品を選出へ

PR TIMES より

記事の要約

  • 第28回図書館を使った調べる学習コンクールの審査結果を発表
  • 応募総数123,541作品から文部科学大臣賞など入賞作品を選出
  • 主催者表彰として総務大臣賞など3団体を表彰

第28回図書館を使った調べる学習コンクール審査結果発表

公益財団法人図書館振興財団は2025年1月16日に第28回図書館を使った調べる学習コンクールの審査結果を特設サイトで公開した。応募総数123,541作品の中から、文部科学大臣賞6作品や観光庁長官賞1作品、2030生物多様性枠組実現日本会議賞1作品、優秀賞25作品など、多くの優れた作品が選出されている。

このコンクールは図書館利用の促進と調べる学習の普及を目的として1997年から始まり、第26回で累計応募作品数が100万を超える大規模なコンクールへと成長した。前回の第27回では118,605作品の応募があり、今回はさらに応募数が増加して過去最多を記録している。

応募作品のテーマは自由で、身近な疑問や興味のある事柄について図書館を活用して調査し、見学や実地調査なども取り入れながら調べ学習の過程と結果をまとめる形式となっている。小学1年生以上の幅広い年齢層が参加可能で、応募者全員に参加賞が進呈される仕組みだ。

調べる学習コンクールの概要

項目 詳細
主催団体 公益財団法人図書館振興財団
開始年 1997年
対象者 小学1年生以上の全年齢
応募総数 123,541作品
主な賞 文部科学大臣賞6作品、観光庁長官賞1作品、優秀賞25作品
特徴 テーマ自由、図書館活用、実地調査可能

コンクール特設サイト

調べる学習について

調べる学習とは、自己の興味や疑問に基づいて主体的に情報を収集・分析し、その過程と結果をまとめる学習方法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 図書館資料を活用した情報収集と分析能力の育成
  • 実地調査や体験学習との組み合わせによる深い理解
  • 自由なテーマ設定による探究心と創造性の向上

図書館を使った調べる学習は、文部科学省が推進する探究学習の理念とも合致している。自ら課題を設定し、多様な情報源から知識を構築していく過程は、生涯学習の基礎となる重要なスキルの習得につながっている。

図書館を使った調べる学習コンクールに関する考察

このコンクールの特筆すべき点は、26回で累計100万作品を超える応募数を達成し、図書館を活用した探究学習の全国的な普及に大きく貢献していることである。特に今回の応募総数123,541作品は過去最多を更新しており、調べる学習への関心が年々高まっていることを示している。

一方で、今後の課題として、デジタル化が進む中での図書館資料の活用方法や、オンラインでの調査活動との効果的な組み合わせ方の検討が必要となるだろう。図書館のデジタルトランスフォーメーションに合わせて、コンクールの評価基準や応募方法も進化させていく必要がある。

調べる学習コンクールは、これからの教育に不可欠な情報活用能力や課題解決能力の育成に大きく寄与している。今後は、SDGsや生物多様性など現代的な課題にも対応した新しい賞の設定や、国際的な展開も期待されるところだ。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「第28回「図書館を使った調べる学習コンクール®」審査結果を発表。応募総数123,541作品から文部科学大臣賞ほか入賞作品を選考 | 公益財団法人図書館振興財団のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000145376.html, (参照 2025-01-16).

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