じゅけラボ予備校が実施した総合型選抜入試の実態調査で73%が高校3年生から準備開始、約半数が高校2年生からの早期対策を推奨

じゅけラボ予備校が実施した総合型選抜入試の実態調査で73%が高校3年生から準備開始、約半数が高校2年生からの早期対策を推奨

じゅけラボ予備校が実施した総合型選抜入試の実態調査で73%が高校3年生から準備開始、約半数が高校2年生からの早期対策を推奨

PR TIMES より

記事の要約

  • 総合型選抜入試の準備開始時期、73%が高校3年生に集中
  • 46.8%が高校2年生からの早期準備を理想的と回答
  • 29.6%が高校3年生4~6月からの準備開始を推奨

じゅけラボ予備校が総合型選抜入試の準備時期に関する調査結果を公開

じゅけラボ予備校は2025年2月28日、総合型選抜入試で大学受験をした18歳〜21歳の男女203人を対象とした準備開始時期に関する実態調査の結果を発表した。調査によって全体の73%が高校3年生になってから受験準備を開始していることが明らかになり、従来の一般選抜入試の早期対策から一転して最終学年での戦略的な準備が主流となっていることが判明した。

高校3年生の7~9月に準備を開始した受験生が全体の36.0%を占め、最も多い結果となっている。この時期は各大学のオープンキャンパスや進路説明会と重なることから、志望校選定や自己分析に取り組む受験生が増加する傾向にあり、出願に必要な書類作成や自己PRの準備が本格化していることが明らかになった。

一方で、調査対象者の46.8%が高校2年生での準備開始を理想的なタイミングとして推奨している。早期対策を支持する背景には、出願書類の作成や自己分析、実績整理、志望校対策に十分な時間が確保できなかったという反省が強く反映されており、実際の準備開始時期と理想的な開始時期との間にギャップが存在することが浮き彫りとなった。

総合型選抜入試の準備時期に関する分析

時期 実際の開始時期(%) 理想の開始時期(%)
高校1年生以前 2.5 5.4
高校2年生4~6月 4.4 10.3
高校2年生7~9月 6.4 9.4
高校2年生10~12月 6.9 8.4
高校2年生1~3月 6.9 18.7
高校3年生4~6月 29.6 29.6
高校3年生7~9月 36.0 10.8
高校3年生10月以降 7.4 0.0

調査結果の詳細はこちら

総合型選抜入試について

総合型選抜入試とは、旧AO入試から名称変更された入試制度のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 学力試験以外の多面的な評価基準による選考
  • 出願書類や面接による個性や意欲の重視
  • 早期からの準備と計画的な自己分析が重要

総合型選抜入試では、高校での学業成績だけでなく、部活動やボランティア活動などの課外活動も評価対象となり、受験生の個性や意欲を多面的に評価することが特徴となっている。このため、自己PRや志望理由書の作成、面接対策など、一般選抜入試とは異なる準備が必要となり、計画的な対策が求められる入試制度である。

総合型選抜入試の準備時期に関する考察

総合型選抜入試における73%の受験生が高校3年生になってから準備を開始している現状は、受験生の時間管理と学習計画に課題があることを示唆している。特に出願書類の作成や自己分析、志望校研究などには十分な時間が必要であり、46.8%の受験生が高校2年生からの早期準備を推奨していることからも、より計画的な準備の必要性が浮き彫りとなっている。

早期準備を推奨する背景には、受験生自身の経験に基づく反省が色濃く反映されており、出願直前の追い込みによるストレスや準備不足を回避したいという意識が強く表れている。実際の開始時期と理想的な開始時期の間に存在するギャップを埋めるためには、学校や予備校による適切な進路指導と情報提供が重要な役割を果たすであろう。

今後の課題として、総合型選抜入試における準備時期の適正化が挙げられる。学業と受験準備の両立を図りながら、自己分析や志望校研究に十分な時間を確保できる体制作りが求められており、教育現場での支援体制の整備や情報提供の充実が期待される。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「【調査結果】総合型選抜入試の実際の「準備開始時期」と受験生が考える「理想のスタート」とは | 株式会社エンライクのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000107104.html, (参照 2025-03-04).

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