近畿大学発ベンチャーPOIが駆除スズメバチを活用したグミを開発、循環型経済の実現へ前進

近畿大学発ベンチャーPOIが駆除スズメバチを活用したグミを開発、循環型経済の実現へ前進

近畿大学発ベンチャーPOIが駆除スズメバチを活用したグミを開発、循環型経済の実現へ前進

PR TIMES より

記事の要約

  • 近畿大学発ベンチャーPOIがスズメバチグミを開発
  • スズメバチのアミノ酸活用で健康長寿を目指す新商品
  • 奈良県大学等発スタートアップ支援補助金により実施

スズメバチグミの開発と商品化

近畿大学発ベンチャー・株式会社POIの代表取締役清水和輝は、奈良県大学等発スタートアップ支援補助金を活用し、2025年2月28日にスズメバチグミを開発した。スズメバチには多くの必須・非必須アミノ酸が含まれており、鶏肉や大豆と比較しても遜色ない栄養価を持つことが明らかになっている。

近年の気候変動や都市の緑化により市街地でも身近な存在となったスズメバチだが、特にオオスズメバチの幼虫やサナギはふぐの白子に例えられる味わいを持つことが判明した。スズメバチの駆除に困る自治体や駆除業者のニーズとマッチする形で、循環型経済の実現に向けた取り組みが進められている。

開発されたスズメバチグミは、はちみつ味とエナジードリンク味の2種類が用意されており、子どもからお年寄りまで気軽に摂取できる形態となっている。当初予定していた協力先のラボが経営不振により音信不通になるなどの困難があったが、関係者の協力により商品化にこぎつけた。

スズメバチグミの特徴まとめ

項目 詳細
開発企業 近畿大学発ベンチャー・株式会社POI
商品名 スズメバチグミ
フレーバー はちみつ味、エナジードリンク味
主な特徴 アミノ酸が豊富、鶏肉や大豆と同等の栄養価
開発背景 駆除された蜂の有効活用、循環型経済への貢献

アミノ酸について

アミノ酸とは、タンパク質を構成する基本的な有機化合物であり、生体内で重要な役割を果たす栄養素である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 体内のタンパク質合成に不可欠な栄養素
  • 必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分類される
  • 健康維持や筋肉形成に重要な役割を果たす

スズメバチグミに含まれるアミノ酸は、鶏肉や大豆と比較しても遜色のない含有量を示している。このことから、スズメバチグミは従来の健康食品とは異なる新しい栄養補給源として期待されている。

スズメバチグミに関する考察

スズメバチグミの開発は、害虫駆除と食品開発を組み合わせた画期的な取り組みとして評価できる。スズメバチの活用方法を確立することで、駆除に困る自治体や事業者の課題解決にも貢献することが期待される。

一方で、スズメバチという素材に対する消費者の心理的な抵抗感が課題となる可能性がある。この課題に対しては、スズメバチの栄養価や安全性に関する科学的な情報発信を積極的に行うことで、消費者の理解を深めていく必要がある。

今後は、スズメバチグミの市場での受け入れ状況を慎重に見極めながら、製品ラインナップの拡充や新たな活用方法の開発を進めることが重要となる。さらに、他の害虫についても同様の活用可能性を探ることで、環境負荷の低減と新たな価値創造の両立を目指すことが望まれる。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「近畿大学発ベンチャー・株式会社POIの清水和輝がスズメバチグミを商品化・蜂のアミノ酸で健康長寿の実現へ | 株式会社POIのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000124329.html, (参照 2025-03-04).

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