埼玉大学教育学部附属小学校がYomokka!活用した算数授業で特別賞、読書データを活用した探究的学習が高評価

記事の要約

• 埼玉大学教育学部附属小学校がYomokka!を活用した授業実践で特別賞を受賞
• 読書ログデータを活用した探究的な学習を実施
• 2年生の読書量増加を目指した統計データの活用を評価

EIC2024TOKYOにおけるYomokka!を活用した授業実践

埼玉大学教育学部附属小学校は2025年2月1日に開催されたEIC2024TOKYOにおいて、ポプラ社の読み放題型電子図書館Yomokka!を活用した算数科の授業実践を発表し、特別賞を受賞した。授業では児童の問題を見いだす力を高めることを目指し、Yomokka!の読書ログデータを活用した探究的な学習が展開された。

授業実践では2年生の読書量増加を目標に、Yomokka!の読書ログデータを統計的に分析し、グループごとにプレゼンテーションを行う取り組みが実施された。児童たちは読書量の定義や評価方法を話し合い、取り組み結果を振り返って改善策を考えるなど、主体的・対話的で深い学びが実現している。

Yomokka!は40社4,500冊以上の作品を掲載する読み放題型電子図書館で、同時に複数人が閲覧可能な特徴を持つ。学校管理者や教員は児童生徒の読書量や利用時間などのログデータを確認でき、授業での活用に適したプラットフォームとなっている。

Yomokka!を活用した授業実践の特徴

Yomokka!サービスサイト

探究的な学習について

探究的な学習とは、日常生活から生じた興味や疑問を解決するために、データの収集・分析・考察を通じて学びを深める学習方法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 実データを活用した問題解決型の学習
• 主体的な課題設定と分析による深い理解
• 協働的な学びを通じた多面的な思考の育成

Yomokka!の読書ログデータを活用した授業では、児童が身近なデータを題材に統計的な分析を行い、その結果を基に改善策を考え実践するという探究的な学習が実現された。このような実践は、学習指導要領が目指す資質・能力の育成に効果的な取り組みとなっている。

Yomokka!を活用した教育実践に関する考察

Yomokka!の読書ログデータを活用した授業実践は、デジタル教材と統計教育を融合させた革新的な取り組みとして評価できる。特に児童が自ら問題を見いだし、データに基づいて改善策を考える過程は、これからの時代に求められる統計的な思考力の育成に効果的だ。

今後の課題として、読書ログデータの分析方法の標準化や、他教科での活用方法の開発が挙げられる。データの解釈や活用方法について、教員間で知見を共有し、より効果的な指導法を確立することが求められるだろう。

Yomokka!の機能拡充としては、AIによる読書傾向の分析や、教科横断的な学習支援機能の追加が期待される。電子図書館としての基本機能に加え、学習支援プラットフォームとしての発展が、教育現場での活用をさらに促進するはずだ。

参考サイト/関連サイト

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