京都精華大学写真部と鞍馬小学校が閉校前メモリアルプロジェクトを実施、児童の写真作品を叡山電鉄で展示

京都精華大学写真部と鞍馬小学校が閉校前メモリアルプロジェクトを実施、児童の写真作品を叡山電鉄で展示

京都精華大学写真部と鞍馬小学校が閉校前メモリアルプロジェクトを実施、児童の写真作品を叡山電鉄で展示

PR TIMES より

記事の要約

  • 京都精華大学写真部と鞍馬小学校が記録プロジェクトを実施
  • 児童12名がチェキで撮影した写真を電車内で展示
  • 149年の歴史ある小学校の閉校前最後の記録を展示

京都精華大学と鞍馬小学校による閉校記念プロジェクト

京都精華大学写真部は、2025年3月31日に閉校が決定している京都市立鞍馬小学校との産学連携事業「鞍馬小学校メモリアルプロジェクト」を実施している。写真部の学生らは児童の学校生活や地域の伝統行事などを写真と映像で記録し、全校児童12名を対象にインスタントカメラ「チェキ」のワークショップを開催した。

児童たちは「チェキ」を使用して校舎や学区のお気に入りの風景、場所、友達などを撮影し、その写真の一部が叡山電鉄「こもれび号車内ギャラリー」に展示されることになった。展示車両は1両目に「えいでんアート」の応募作品、2両目にメモリアルプロジェクトの写真作品が展示される予定だ。

期間中は車両に小学校の校章と「149年間ありがとう」のメッセージが描かれたヘッドマークが設置される。このプロジェクトは京都市と大学コンソーシアム京都による「学まちコラボ事業」、および京都府「大学・学生とともにのばす京都プロジェクト共同事業費補助金」の支援を受けている。

メモリアルプロジェクト展示会の詳細

項目 詳細
展示期間 2025年3月1日~3月24日
展示場所 叡山電鉄「こもれび号車内ギャラリー」
運行区間 出町柳駅~鞍馬駅間
展示内容 児童撮影の写真作品、校章付きヘッドマーク
支援元 京都市、大学コンソーシアム京都、京都府

インスタントカメラ「チェキ」について

インスタントカメラ「チェキ」とは、撮影後すぐにプリントされる写真が特徴のカメラシステムのことである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 撮影後すぐにその場でプリントアウトが可能
  • 操作が簡単で子どもでも扱いやすい
  • 写真がカード型サイズで持ち運びやすい

本プロジェクトでは、小学生の児童が直感的に使用できる特徴を活かし、学校生活の思い出を記録するツールとして採用された。写真部の学生によるワークショップを通じて、児童たちは自分たちの視点で学校や地域の風景を残すことができている。

メモリアルプロジェクトに関する考察

本プロジェクトは単なる閉校記念の写真展示にとどまらず、地域と大学の連携による教育的価値の高い取り組みとなっている。大学生が写真技術を教え、児童が主体的に記録を残すという双方向の学びの場を創出し、世代を超えた交流が生まれているのは特筆すべき点だ。

今後の課題として、展示終了後の写真や映像記録の保存・活用方法の検討が必要となるだろう。デジタルアーカイブ化や地域資料館での保管など、長期的な視点での記録保存の仕組みづくりが求められている。

このような地域に根ざした教育機関の記録を残す取り組みは、他の統廃合予定校でも参考になる可能性が高い。写真という媒体を通じて、学校と地域の歴史を未来に伝える新しいモデルケースとして注目されるべきだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「[京都精華大学]写真部と鞍馬小学校との連携事業「鞍馬小学校メモリアルプロジェクト」。児童らが撮影した写真の展示会を、叡山電鉄「こもれび号車内ギャラリー」にて開催 | 学校法人京都精華大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000011014.html, (参照 2025-03-04).

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