千葉県いすみ市が布製ランドセルRAKUSACK JUNIORを新入学児童に無償配布、子育て支援と健康配慮を両立へ

記事の要約
- 千葉県いすみ市が新入学児童向けに布製ランドセルを無償配布へ
- RAKUSACK JUNIORが軽量ランドセル配布事業に採択
- 子育て世帯の経済支援と児童の健全育成を目指す取り組み
フットマークの布製ランドセルRAKUSACK JUNIORの採用
フットマーク株式会社は、布製ランドセル「RAKUSACK JUNIOR」が千葉県いすみ市の新入学児童軽量ランドセル配布事業に採択されたことを2025年3月5日に発表した。千葉県内では初となるランドセル無償配布事業として、令和7年度の新入生を対象に実施される取り組みとなっている。
RAKUSACK JUNIORの採択理由として、2020年の発売以来の豊富な販売実績と従来のランドセル形状を継承しながら3サイズ展開による体型対応力が評価されている。品質保証制度や故障時のサポート体制が整備されており、児童の使いやすさを重視した設計も高く評価された。
フットマークの布製ランドセルは茨城県土浦市、茨城県かすみがうら市、宮崎県木城町に続き4件目の自治体採用となっている。社会課題となっている児童の通学時の負担軽減に向けて、布製ランドセルの採用が広がりを見せている。
RAKUSACK JUNIORの特徴まとめ
特徴 | 詳細 |
---|---|
開発背景 | 子どもたちのランドセルが重いという社会課題への対応 |
主な機能 | ブックストラップによる荷物の固定と軽量化 |
サイズ展開 | 3サイズ展開で様々な体型に対応 |
実績 | 2020年発売以来、毎年150%前後の販売数増加 |
採用自治体 | 茨城県土浦市、かすみがうら市、宮崎県木城町、千葉県いすみ市 |
ブックストラップについて
ブックストラップとは、重い荷物を背中側に密着させて固定する特許技術のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 登山用バックパックの構造を応用した設計
- 教科書類を背中にしっかり固定する機能
- 歩行時の揺れを軽減し身体負担を抑制
小学生のランドセルの平均重量は4.13キロに達しており、91.4%の児童が重さを実感している現状がある。特許を取得したブックストラップ技術により、荷物を背中に密着させることで体感重量を軽減し、児童の負担軽減に貢献している。
布製ランドセル無償配布に関する考察
自治体による布製ランドセルの無償配布は、教育費負担の軽減と児童の健康配慮を両立させる画期的な取り組みである。特に新学習指導要領に基づくICT教育の推進により、教科書とタブレット端末の併用で荷物が増加傾向にある中、軽量化への対応は急務となっている。
布製ランドセルの採用拡大に向けては、従来のランドセルとの差別化ポイントをより明確にしていく必要がある。特に耐久性や防水性、収納力などの実用面での不安を払拭するためのデータ提示や、長期使用時の製品性能の検証結果の公開が求められるだろう。
将来的には、より多くの自治体での採用を目指し、カスタマイズ可能な機能の追加や地域特性に応じた仕様変更にも柔軟に対応できる体制づくりが重要となる。子育て支援策としての布製ランドセル無償配布の成功モデルを確立することで、全国展開への道が開けるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「千葉県いすみ市新入学児童軽量ランドセル配布事業に採択。布製ランドセル「RAKUSACK JUNIOR(ラクサックジュニア)」 | フットマーク株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000012937.html, (参照 2025-03-06).