新潟医療福祉大学がUNIVAS AWARDS 2024-25で3部門受賞、医療系総合大学の強みを活かしたマルチサポート体制が高評価

記事の要約
- 新潟医療福祉大学がUNIVAS AWARDS 2024-25で3部門受賞
- アスリートサポート研究センターが安全安心環境構築優秀取組賞で2年連続最優秀賞
- 多職種連携によるマルチサポート体制が高評価
新潟医療福祉大学のUNIVAS AWARDS 2024-25受賞実績
新潟医療福祉大学は2025年3月3日に開催されたUNIVAS AWARDS 2024-25において、アスリートサポート研究センターが安全安心環境構築優秀取組賞で2年連続の最優秀賞を獲得した。全国の加盟大学・競技団体から12部門で計190件の応募があり、医療系総合大学の特色を活かした多職種連携によるマルチサポート体制が高く評価された。
アスリートサポート研究センターは鍼灸施術を通じて東洋医学と西洋医学を融合した独自の支援体制を構築し、HPSC連携機関への指定を受けることに成功した。アスリートに対する姿勢チェック(FAAB)実施機関としての認定も取得し、SNSを活用した情報発信にも力を入れている。
佐熊裕和男子サッカー部監督は約160名の部員・スタッフを統率し、地方大学から全国レベルで戦えるチームを育成した実績が認められ、コーチ・オブ・ザ・イヤーの優秀賞を受賞した。スポーツ振興室も大学スポーツ組織運営優秀取組賞を受賞し、強化指定クラブの支援体制が評価されている。
受賞部門とその評価ポイント
安全安心環境構築優秀取組賞 | コーチ・オブ・ザ・イヤー | 大学スポーツ組織運営優秀取組賞 | |
---|---|---|---|
受賞者/部署 | アスリートサポート研究センター | 佐熊裕和監督 | スポーツ振興室 |
主な成果 | マルチサポート体制構築 | 全国準優勝達成 | 14クラブの統括運営 |
特徴的な取り組み | 東西医学の融合支援 | 人間性向上重視 | 教養プログラム展開 |
マルチサポート体制について
マルチサポート体制とは、複数の専門分野のスタッフが連携して選手をサポートする総合的な支援システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 医療、リハビリ、栄養など多分野の専門家による連携支援
- 東洋医学と西洋医学を組み合わせた独自のアプローチ
- 選手の競技面と学業面の両立をサポート
新潟医療福祉大学では看護・医療・リハビリ・栄養・スポーツ・福祉・医療ITの各分野の専門家が連携し、NUHWアスリートサポートシステムを構築している。アスレティックトレーナー・リハビリ・栄養・スポーツ医科学・鍼灸・心理など各専門スタッフによる総合的なサポートが、選手のパフォーマンス向上と障害予防に貢献している。
大学スポーツ支援体制に関する考察
新潟医療福祉大学のマルチサポート体制は、医療系総合大学の特色を最大限に活かした画期的な取り組みとして高く評価できる。特に東洋医学と西洋医学を融合させた支援アプローチは、選手のコンディショニングに新たな可能性を見出すものだ。
今後の課題として、増加する競技種目や選手数に対応できる支援スタッフの育成と確保が重要になってくるだろう。また、デジタル技術を活用したリモートサポートの充実や、得られた知見の他大学への展開なども検討する必要がある。
将来的には、大学スポーツにおける医科学サポートのモデルケースとして、全国の大学に波及効果をもたらすことが期待される。特に地方大学におけるスポーツ強化と学業の両立支援の先進事例として、その取り組みは注目に値するだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【新潟医療福祉大学】UNIVAS AWARDS 2024-25 アスリートサポート研究センターが「安全安心環境構築優秀取組賞」 2年連続の最優秀賞受賞! | 株式会社NSGホールディングスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001635.000032951.html, (参照 2025-03-06).