南日本運輸倉庫がベトナム人大学生6名を第4期インターン生として受入れ、グローバル人材育成を強化
記事の要約
- 南日本運輸倉庫がベトナム人学生6名を第4期インターン生として受入れ
- 埼玉物流センターで1年間のフローズン・チルド物流実習を実施
- グローバル展開に向けた人材育成の取り組みを強化
南日本運輸倉庫のベトナム人インターン生受入れプログラム
南日本運輸倉庫株式会社は、チルド・フローズン食品輸送の専門企業として、トゥイロイ大学から第4期となるベトナム人大学生6名を2024年12月4日にインターン生として受け入れを開始した。物流学科に在籍する3年生および4年生の男女が、埼玉物流センターでフローズン・チルド物流の現場実習と日本の物流基礎を学ぶカリキュラムが組まれている。
南日本運輸倉庫株式会社は2020年に株式会社アプライズとともに、物流人材育成を目的とした合弁会社MTLS VIETNAM LIMITED COMPANYをハノイ市に設立し、グローバル人材の育成に注力している。複数の大学からインターン生を受け入れており、2022年からの累計受入れ人数は今回の4期生6名を含め23名に達するだろう。
ベトナムは近年、消費国としての注目が高まり、経済成長による輸出入の増加に伴い物流需要が拡大している。南日本運輸倉庫はDENBAの鮮度保持技術を活用し、国際間物流での「一番おいしい状態でお届けします」という理念の実現に向け、海外事業の強化と人材育成に取り組んでいるのだ。
南日本運輸倉庫のベトナム人インターン生受入れ概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開始日 | 2024年12月4日 |
受入れ人数 | 6名(第4期生) |
対象学生 | トゥイロイ大学物流学科の3年生および4年生 |
実習内容 | フローズン・チルド物流の現場実習、日本の物流基礎学習 |
実習場所 | 埼玉物流センター |
実習期間 | 1年間 |
フローズン・チルド物流について
フローズン・チルド物流とは、冷凍・冷蔵状態で食品を保管・輸送する物流システムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 温度管理による食品の品質・鮮度保持が可能
- コールドチェーンを活用した一貫した温度管理体制
- DENBAなどの最新技術による鮮度保持機能の強化
南日本運輸倉庫はフローズン・チルド物流の専門企業として、DENBAの鮮度保持技術を活用した次世代コールドチェーンの構築に取り組んでいる。このシステムはフードロス問題の解決に貢献し、顧客企業のSDGsへの取り組みにも寄与している。
ベトナム人インターン生受入れプログラムに関する考察
南日本運輸倉庫のベトナム人インターン生受入れプログラムは、グローバル展開における人材育成の観点で重要な取り組みとなっている。特にベトナムの経済成長に伴う物流需要の増加を見据え、現地の大学と連携した人材育成プログラムを展開することで、将来的な事業展開の基盤を構築することが可能だろう。
インターン生は日本の先進的な物流システムを学ぶことで、帰国後にベトナムの物流産業の発展に貢献することが期待される。一方で、言語や文化の違いによるコミュニケーションの課題、実習内容の理解度の差異など、運営面での課題も想定されるため、きめ細かなサポート体制の整備が必要になるだろう。
今後はインターンシップ終了後のキャリアパスの確立や、ベトナム以外のアジア諸国への展開も視野に入れた検討が必要になる。グローバル人材の育成は一朝一夕には実現できないため、長期的な視点での継続的な取り組みが求められている。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ベトナムの大学生をインターンシップ第4期生として受け入れ | 南日本運輸倉庫株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000061803.html, (参照 2025-01-08).