東洋大姫路高校がふるさと納税返礼品を開発、地域活性化プロジェクトから生まれた特製アイスが全国展開へ

東洋大姫路高校がふるさと納税返礼品を開発、地域活性化プロジェクトから生まれた特製アイスが全国展開へ

東洋大姫路高校がふるさと納税返礼品を開発、地域活性化プロジェクトから生まれた特製アイスが全国展開へ

PR TIMES より

記事の要約

  • 東洋大姫路高校が地域活性化プロジェクトを展開
  • 高校生が開発した特製アイスクリームがふるさと納税返礼品に
  • 兵庫県佐用町の「あいす工房さなえ」と共同開発した6種類のアイス

東洋大姫路高校の地域活性化プロジェクトと新たなふるさと納税返礼品

株式会社大津屋が代表企業を務めるHAQTSUYAは、2024年4月より兵庫県のふるさと納税「ふるさとひょうご寄附金」事業を受託し、若い世代の活力と創造性に焦点を当てた新たな返礼品開発を進めている。スポーツの名門校として知られる東洋大学附属姫路高等学校の生徒たちが主体となって始めた「地域活性部 PROJECT TOYO」は、兵庫県佐用町の「あいす工房さなえ」と協力して独自のアイスクリームを開発した。

PROJECT TOYOは2019年に1年生6人で結成され、地域の課題解決に向けて農家への聞き取り調査を実施し、休耕田の増加や鳥獣害の問題、後継者不足といった課題を特定した。活動の成果として、内閣府の「地方創生☆政策アイデアコンテスト」で近畿経済産業局長賞を受賞し、2022年度には「ひょうごSDGsスクールアワード」で最優秀賞を獲得するなど、その取り組みが高く評価されている。

現在は米の消費拡大を目指し、自ら栽培したお米を使用した商品開発にも着手している。国際情勢による輸入小麦の高騰を受け、米粉を使用したうどんの開発を進め、2025年春頃から一般販売を開始する予定となっている。

開発されたアイスクリームの詳細

いちごシリーズ ローズマリーシリーズ さつまいもシリーズ
商品種類 シャーベット、ジェラート ジェラートチョコ、シャーベット紅茶 バニラ、きなこ
特徴 露地栽培いちご使用、無添加 校内自生ローズマリー使用 休耕田活用、佐用もち大豆使用
内容量 各130ml 各130ml 各130ml

あいす工房さなえ公式サイト

地域活性化プロジェクトについて

地域活性化プロジェクトとは、地域が抱える課題を解決し、経済的・社会的な活力を生み出すための取り組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 地域特有の資源や特性を活かした持続可能な取り組み
  • 地域住民や事業者との協働による課題解決
  • 若い世代の参画による新しい視点の導入

東洋大姫路高校のPROJECT TOYOは、休耕田の活用や鳥獣害対策、地域特産品の開発など、多角的なアプローチで地域活性化に取り組んでいる。地域の課題を高校生の視点で解決し、その成果物をふるさと納税の返礼品として全国に発信することで、地域の魅力向上と経済活性化に貢献している。

高校生の地域活性化プロジェクトに関する考察

高校生による地域活性化プロジェクトは、若者の視点を取り入れた新しい商品開発や地域課題の解決策を生み出す可能性を持っている。PROJECT TOYOのように、実際のフィールドワークを通じて地域の課題を把握し、具体的な解決策を提案・実行できる取り組みは、教育的価値も高く、地域と学校の連携モデルとして注目に値するだろう。

一方で、このような活動の継続性や拡大には、教職員の負担増加や活動資金の確保、生徒の入れ替わりによる知識やノウハウの継承といった課題が存在する。これらの課題に対しては、地域企業や行政との連携強化、活動記録のデジタル化によるナレッジ管理、卒業生ネットワークの構築などが有効な解決策となり得るだろう。

今後は高校生の地域活性化プロジェクトを支援する仕組みづくりや、他校との連携による活動の広域化が期待される。特に、ふるさと納税返礼品としての展開は、地域の魅力を全国に発信する効果的な手段となり、プロジェクトの持続可能性を高める重要な要素となるはずだ。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「いよいよ始まる、東洋大姫路高校の挑戦。地元を想う気持ちが生んだ特別なふるさと納税返礼品が全国へ! | 株式会社大津屋のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000117687.html, (参照 2025-03-06).

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