壱岐市が壱岐高校野球部応援プロジェクトをGCFで開始、選抜高校野球21世紀枠出場を目指し1000万円の支援募集へ

壱岐市が壱岐高校野球部応援プロジェクトをGCFで開始、選抜高校野球21世紀枠出場を目指し1000万円の支援募集へ

PR TIMES より

記事の要約

  • 壱岐高校野球部が選抜高校野球21世紀枠の九州地区推薦が決定
  • 壱岐市がGCFで壱岐高校野球部応援プロジェクトを実施
  • 目標額1,000万円で2024年12月17日から90日間の募集開始

壱岐高校野球部の甲子園出場に向けたGCF支援プロジェクト開始

壱岐市は2024年12月17日より、壱岐高校野球部応援プロジェクトと題したガバメントクラウドファンディング(GCF)を開始した。壱岐高校野球部は2025年3月開幕の第97回選抜高校野球大会21世紀枠において九州地区推薦校に選出され、全国9校から選ばれる2校の候補となっているのだ。

壱岐高校野球部は秋季長崎県大会で準優勝を果たし、九州大会ではベスト8まで勝ち進んだ実績を持つ強豪校である。全部員21名が壱岐島内の4校の中学軟式野球部出身であり、専用グラウンドや屋内練習場を持たない環境の中で、文武両道を実践しながら日々練習に励んでいる。

練習試合や公式戦の際には、1時間半のフェリー移動と1時間以上のバス移動が必要となり、経済的・身体的な負担が大きい状況にある。今回のGCFプロジェクトは、そうした壱岐高校野球部の甲子園出場を支援するために、目標額1,000万円を掲げて90日間の募集を行うものだ。

壱岐高校野球部応援プロジェクトの詳細

項目 詳細
プロジェクト期間 2024年12月17日〜2025年3月16日(90日間)
目標金額 1,000万円(目標未達でも寄附は成立)
支援内容 壱岐高校野球部の甲子園出場支援
返礼品 寄附額の3割相当の壱岐市事業者商品
必要経費 寄附額の1/2(ポータル手数料、返礼品、送料等)

プロジェクト詳細ページ

ガバメントクラウドファンディングについて

ガバメントクラウドファンディング(GCF)とは、地方自治体が実施するクラウドファンディングの仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ふるさと納税の仕組みを活用した資金調達方法
  • 自治体が実施主体となり、特定のプロジェクトを支援
  • 寄附者には返礼品が提供される

壱岐市が実施する今回のGCFでは、壱岐高校野球部の甲子園出場支援を目的に1,000万円の目標額を設定している。寄附者には壱岐市事業者から寄附額の3割相当の返礼品が提供され、集まった資金は必要経費を除いた額が支援金として活用されることになっている。

離島の高校野球部支援に関する考察

壱岐高校野球部の事例は、離島における高校スポーツの課題と可能性を明確に示している。専用グラウンドや屋内練習場がない環境での練習、移動時間とコストの負担など、地理的・経済的なハンディキャップを抱えながらも、九州大会ベスト8という実績を残したことは特筆に値するだろう。

GCFを活用した支援プロジェクトは、離島の高校スポーツが抱える構造的な課題に対する新たな解決策となる可能性を秘めている。地域社会と学校スポーツの関係性を再構築し、持続可能な支援の仕組みを確立することで、離島の教育環境の向上にもつながるはずだ。

今後は単発的な支援にとどまらず、島外との定期的な練習試合の実施や遠征費用の継続的な確保など、長期的な視点での支援体制の構築が求められる。壱岐高校野球部の挑戦を通じて、離島における教育スポーツの新たなモデルケースが生まれることに期待が高まる。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「国境の小さな島・壱岐島の高校球児を応援してください! | 壱岐市のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000155012.html, (参照 2025-01-08).