新卒採用担当者の74.6%が留学経験を重視、グローバル人材としての価値が向上
記事の要約
- 新卒採用担当者の74.6%が留学経験が合否に影響すると回答
- 留学経験者は自己表現力と多様な価値観を持つ傾向
- 42.1%の企業が留学経験者採用に満足の意向を示す
新卒採用担当者の留学生採用に関する実態調査結果
株式会社NEXERは全国の新卒採用業務経験者159名を対象に実施した留学経験者採用に関する調査結果を2024年12月23日に公開した。調査では44.7%の回答者が留学経験の有無による違いを認識しており、面接時の自信や価値観の違いが顕著に表れていることが判明している。
さらに留学経験の有無による違いを感じたと回答した担当者の74.6%が採用の合否に影響を及ぼすと回答している。その主な理由として英語力やコミュニケーション能力の高さが挙げられているが、外国かぶれによる協調性の欠如を指摘する声も存在するのだ。
また留学経験者を採用した企業の42.1%が採用結果に満足していることも明らかになった。採用後の評価として語学力や異文化理解力に加え、積極性やチャレンジ精神の高さが多く挙げられており、グローバル人材としての価値が認められている。
新卒採用における留学経験者の評価まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
調査期間 | 2024年12月11日~12月18日 |
調査対象 | 新卒採用業務経験者159名 |
違いを感じた割合 | 44.7% |
合否への影響 | 74.6% |
採用満足度 | 42.1% |
グローバル人材について
グローバル人材とは、国際的な視野と異文化理解力を備え、多様な環境で活躍できる人材のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 語学力と異文化コミュニケーション能力の保有
- 柔軟な価値観と多様性の受容
- 積極的な姿勢とチャレンジ精神の発揮
留学経験者は海外での生活を通じて実践的な語学力とコミュニケーション能力を身につけていることが多く、企業の採用担当者からも高い評価を受けている。一方で企業側は留学経験の有無だけでなく、その経験を通じて得られた具体的なスキルや成長を重視する傾向にあるのだ。
留学経験者の採用動向に関する考察
留学経験者の採用において最も評価されている点は、実践的な語学力とコミュニケーション能力の高さである。グローバル化が進む現代のビジネス環境において、異文化理解力と多様な価値観を持つ人材の重要性は更に高まっていくだろう。
一方で留学経験者の中には協調性の欠如や価値観の相違による問題が指摘されるケースも存在している。企業側には留学経験の有無だけでなく、その経験を通じて得られた具体的なスキルや成長を評価する視点が必要となってくるだろう。
今後は企業のグローバル展開がさらに加速する中で、留学経験者の採用ニーズは更に高まることが予想される。そのため企業には留学経験者の特性を理解した上で、適切な評価基準と育成プログラムの整備が求められている。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【新卒採用業務経験者に調査】74.6%が、留学経験の有無が「合否に関わることがある」と回答 | 株式会社NEXERのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001459.000044800.html, (参照 2025-01-08).