paizaと湘南工科大学が産学連携特別授業を実施、IT人材育成の新しい取り組みとして注目を集める
記事の要約
- paizaが湘南工科大学で産学連携の特別授業を実施
- 共通基盤ワークショップで約280名の2年次生が参加
- プレゼンテーションとプログラミングスキルを競う取り組みを実施
paizaと湘南工科大学の産学連携特別授業
paiza株式会社は日本のIT人材不足解消に向けた取り組みの一環として、湘南工科大学情報学部2年次生約280名を対象とした特別授業を2024年10月7日から12月9日にかけて実施した。湘南工科大学情報学部では2年次生のカリキュラムとして「共通基盤ワークショップ」を設けており、同授業でpaizaラーニングの学校フリーパスを活用している学生に向けて特別授業が行われることになったのだ。
特別授業では「paizaラーニングで学習する大学生を増やすにはどうしたらいいか」をテーマに、5~7人程度のチームで問題提起や原因の仮説を立て、解決策の提案を行った。11月の学内プレゼンテーションで12チームを選抜し、12月2日の最終プレゼンテーションではチームごとに5分間の企画提案が実施された。
また、共通基盤ワークショップの授業と並行して「paizaランクチャレンジ」も実施されており、プログラミングスキルの向上と努力の量を競う取り組みが行われた。2023年に開設された情報学部の1期生が初めて2年次となり、産学連携授業として実現されたことで注目を集めている。
特別授業の実施概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施期間 | 2024年10月7日~12月9日 |
テーマ | paizaラーニングで学習する大学生を増やすにはどうしたらいいか |
対象者 | 湘南工科大学情報学部2年次生 約280名 |
チーム編成 | 5~7人程度のチーム制 |
最終選抜 | 12チーム |
paizaラーニング 学校フリーパスについて
paizaラーニング 学校フリーパスとは、小学校から大学・専門学校向けに提供される無料のプログラミング学習サービスである。以下のような特徴を持つサービスとなっている。
- 月額1,490円のサービスを教育機関向けに無料提供
- 全280レッスン、2,200学習動画、4,600問の演習課題を完備
- 6段階のプログラミングスキル評価システムを採用
2019年8月のサービス開始以来、高校や大学、専門学校を中心に全国の教育機関で広く活用されている。2023年度には申し込み学校数が574校、クーポン発行数が12万人を突破するなど、教育現場での導入が着実に進んでいることがわかる。
産学連携による特別授業に関する考察
paizaと湘南工科大学の産学連携による特別授業は、実践的なIT教育の新しいモデルケースとして注目に値する取り組みである。特に、プログラミング学習とビジネス提案を組み合わせたカリキュラムは、将来のIT人材に求められる技術力とビジネス感覚の両方を養うことができる点で画期的だ。
一方で、このような産学連携プログラムを持続的に運営していくためには、カリキュラムの継続的な改善と評価基準の確立が課題となるだろう。企業側のリソース提供と大学側の教育ニーズのバランスを取りながら、より効果的なプログラムへと発展させていく必要がある。
今後は、他大学への展開や、より多様な企業との連携プログラムの開発など、IT人材育成の新たな可能性が広がることが期待される。産学連携による実践的な教育プログラムは、日本のIT人材不足解消に向けた重要な一歩となるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「paiza、湘南工科大学情報学部の授業「共通基盤ワークショップ」で産学連携の特別授業を実施 | paiza株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000191.000012063.html, (参照 2025-01-08).