記事の要約
- 行知学園が外国籍児童向け日本語教育の教員向けオンライン講座を開始
- 教員1015人への調査で86%以上が日本語教育の学習意欲を示す
- クラス内の外国籍児童数は5人未満が41.8%で最多
行知学園の教員向け外国籍児童日本語教育講座
行知学園株式会社は2024年12月23日より、教員向けの外国籍児童日本語教育オンライン講座の販売を開始した。この講座では外国籍児童の受け入れ時の初期対応や目標設定、異文化間トレーニングなど、実践的な知識を90分程度で学ぶことが可能となっている。
2024年9月に実施した教員1015人への調査では、外国籍児童への日本語教育について86.3%が学習意欲を示していることが明らかになった。現在の担当クラスにおける外国籍児童数は5人未満が41.8%、10人未満が21.9%、15人未満が10.9%となっており、9割の教員が担当クラスに外国籍児童が在籍している状況だ。
さらに85.1%の教員が外国籍児童の増加傾向を予測しており、26.1%が「とても増えると思う」、59.0%が「やや増えると思う」と回答している。行知学園は教員の日本語教育に対するニーズの高まりを受け、オンデマンド形式で2,200円から受講可能な講座を提供することで、多忙な教員のサポートを実現するのだ。
外国籍児童向け日本語教育講座の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
講座形式 | オンデマンド視聴 |
講座時間 | 約90分 |
料金 | 2,200円(税込) |
特典 | アーカイブ視聴者向け半額クーポン |
サポート | メールでの質問受付 |
視聴期間 | 2024年12月24日~2025年1月19日23時59分 |
オンデマンド視聴について
オンデマンド視聴とは、インターネットを通じて好きな時間に動画コンテンツを視聴できるサービス形式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 時間や場所を問わず自由に視聴可能
- 繰り返し視聴による学習効果の向上
- 自分のペースで学習進度を調整可能
教員向け日本語教育講座では、多忙な教員のスケジュールに合わせて学習できるようオンデマンド形式を採用している。メールでの質問受付も可能で、視聴URLと付録データは支払い完了後の翌営業日に送付されるため、効率的な学習環境が整備されているのだ。
外国籍児童向け日本語教育講座に関する考察
行知学園による教員向けオンライン講座は、増加する外国籍児童への対応に追われる現場教員のニーズを的確に捉えた取り組みといえる。特に90分という短時間で実践的な知識が学べる点や2,200円という手頃な価格設定は、多忙な教員が気軽に受講できる要因となっているだろう。
一方で今後の課題として、個々の児童の母語や文化的背景の違いに応じた指導法の提供が求められるかもしれない。外国籍児童の出身国や日本語レベルは多様化しており、より細かなニーズに対応できる講座内容の拡充が必要となってくるだろう。
教員向け日本語教育講座の展開は、外国籍児童の学習支援体制の強化につながる重要な一歩となる。今後は実践事例の共有やフォローアップ研修の実施など、継続的な支援体制の構築が期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【学校教員のための外国籍生徒向け日本語教育講座】年々増加傾向にある外国籍児童の対応に追われる現職教員へのサポート教員向け1DAYオンライン講座 | 行知学園株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000059003.html, (参照 2025-01-08).