記事の要約
- 中高生の音読学習が開発途上国の給食1,900食分の支援に
- 17校が参加し683,877分の音読を実施
- 360分の音読で米10,080粒相当の給食を寄付
コトバンク社の音読学習による国際支援プログラム実施
コトバンク株式会社は英語音読クラウド「リピートーク」を活用し、全国の私立中高で新たな英語学習プログラム「360米粒アクション」を2024年秋から冬にかけて実施した。生徒たちの683,877分の音読学習時間が開発途上国の子どもたちへの給食1,900食分に換算され、NPO法人「TABLE FOR TWO International」を通じて寄付される取り組みである。
英語音読を通じたソーシャル・エンゲージメントを実現するため、学習時間360分ごとに米10,080粒相当の給食が寄付されるプログラムを展開した。市川学園市川中学校・高等学校や栄光学園中学高等学校など計17校が参加し、生徒たちの英語学習への動機付けと社会貢献意識の向上を図っている。
学校やチーム単位で成果を可視化することで、多くのユーザーが楽しみながら社会貢献に参加できる工夫がなされた。教育支援とSDGsの実現を目指すコトバンクの社会貢献活動の一環として、英語学習と国際支援を融合させた新しい教育プログラムが展開されている。
360米粒アクションの概要
参加校 | 実施期間 | 支援内容 | |
---|---|---|---|
規模 | 17校 | 2024年秋~冬 | 給食1,900食分 |
換算基準 | 全国私立中高 | 〜2024年12月10日 | 360分で米10,080粒相当 |
成果 | 参加生徒多数 | 2学期間 | 683,877分の音読達成 |
TABLE FOR TWO Internationalについて
ソーシャル・エンゲージメントについて
ソーシャル・エンゲージメントとは、社会的な課題解決に向けた取り組みへの参加や関与を指す概念であり、主に以下のような特徴がある。
- 日常的な活動を通じた社会貢献の実現
- 参加者の意識向上と行動変容の促進
- 可視化された成果による動機付けの強化
360米粒アクションでは英語学習という教育活動を通じて開発途上国支援を実現している。学習時間の可視化と給食への換算という仕組みにより、生徒たちは自身の学習が直接的に社会貢献につながることを実感できる工夫がなされている。
英語音読による国際支援プログラムに関する考察
本プログラムの革新的な点は、従来の英語学習に社会貢献という新たな価値を付加したことにある。生徒たちは学習時間が実際の支援につながることで、学習意欲の向上と社会課題への意識醸成という二重の教育効果を得られる仕組みとなっている。今後は参加校の拡大や支援内容の多様化によって、より大きな社会的インパクトを生み出す可能性を秘めているだろう。
一方で、学習時間の正確な計測や支援内容の妥当性検証など、プログラムの透明性と信頼性を担保する仕組みの構築が課題として挙げられる。継続的な改善と実施報告の充実によって、教育プログラムとしての質を高めていく必要があるだろう。教育現場と支援団体との連携強化も重要な検討事項となっている。
今後の展開として、国際教育の新たなモデルケースとしての確立が期待される。学習と社会貢献を結びつけるアプローチは、グローバル人材育成の観点からも注目に値するものだ。教育のデジタル化と社会貢献活動の融合という視点で、さらなる発展の可能性を探ることが望まれる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「中高生の音読学習が開発途上国支援へ!国際教育の新たなカタチ「360米粒アクション」実施 | コトバンク株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000012581.html, (参照 2025-01-08).