記事の要約
- 雨風太陽が和歌山県すさみ町と連携し通学可能な地方留学を開始
- 2025年2月に6泊7日の親子向け地方留学プログラムを実施
- 小学生・未就学児とその保護者が対象の関係人口創出施策
ポケマルおやこ地方留学プログラム初の通学制度導入
株式会社雨風太陽は2024年12月24日、和歌山県すさみ町と連携し、ポケマルおやこ地方留学では初となる在住地以外での通学・通園が可能なプログラムの申し込み受付を開始した。このプログラムでは、在住地の小学校・保育園に籍を残したまま、すさみ町の教育機関への通学・通園が可能となっている。
実施期間は2025年2月9日から15日までの6泊7日で、小学生は昼間に小学校へ通学し放課後は生産者のもとで体験活動を行うプログラムとなっている。未就学児は保育所で1日を過ごし、親は滞在先で仕事ができる仕組みが整備されているのだ。
本プログラムは国土交通省による令和6年度新しい生活様式に沿った二地域居住の推進実証調査に採択された取り組みである。第二のふるさとづくりに寄与することを目指し、地域の教育機関での就学・通園を可能にした画期的な試みとなっているのだ。
地方留学プログラムの詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
実施期間 | 2025年2月9日〜2月15日(6泊7日) |
対象者 | 小学生・未就学児とその保護者 |
通学先 | すさみ町立周参見小学校、周参見保育所、E’cora |
体験活動 | 漁業体験、狩猟体験、郷土料理体験 |
旅行代金 | 親1名、小学生1名での参加:226,000〜244,000円(税込) |
関係人口について
関係人口とは、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 地域との継続的な関わりを持つ都市部の人々
- 移住でも観光でもない新しい地域との関わり方
- 地域の持続可能性を支える重要な存在
雨風太陽は2022年7月から岩手県で地方留学プログラムを開始し、2024年の夏休みプログラムでは12地域での催行を実現している。地域や地域の人々との多様な関わりを通じて、都市と地方の新しい関係性を構築することを目指しているのだ。
二地域居住型地方留学に関する考察
すさみ町での地方留学プログラムは、通常の観光や短期滞在では得られない深い地域との関わりを可能にする画期的な取り組みといえる。特に子どもたちが現地の学校に通いながら地域の生産者との交流を深められる点は、将来的な関係人口の創出において重要な意味を持つだろう。
一方で、6泊7日という短期間での学校環境の変化が子どもたちに与える影響については慎重な検討が必要となるはずだ。また保護者の仕事と子どもの活動の両立においても、きめ細かなサポート体制の構築が求められるだろう。
本プログラムの成功は、今後の二地域居住推進における重要なモデルケースとなる可能性を秘めている。地域の教育資源を活用した関係人口創出の新しい形として、他地域への展開も期待されるところである。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「和歌山県すさみ町と連携し、「ポケマルおやこ地方留学」では初となる、在住地以外での通学・通園が可能なプログラムの申し込み受付を開始 | 株式会社雨風太陽のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000232.000046526.html, (参照 2025-01-08).