記事の要約
- 大東建託が埼玉県鳩山町立亀井小学校で特別授業を実施
- 6年生が鳩山町のPR動画を5本制作し発表
- 児童の地域貢献と総合学習の新たな取り組みを展開
鳩山町立亀井小学校における大東建託の特別授業の実施
大東建託株式会社は埼玉県鳩山町立亀井小学校からの依頼を受け、2024年12月16日に6年生の総合学習「幸せ」について考える特別授業の最終回を実施した。麗澤大学教授で大東建託の賃貸未来研究所フェローである宗健氏と鳩山町の小川知也町長がゲストティーチャーとして参加し、児童が制作した鳩山町のPR動画について講評を行ったのだ。
児童たちは鳩山町の魅力を発信するため、計5本のPR動画を制作し、町長が語る鳩山町の魅力やこだわりのパン屋、地域の保育園に関する作品を発表した。特別授業は9月から12月にかけて全4回にわたって開催され、インタビュー手法の学習から始まり、地域住民への調査結果の分析、町の未来についての提案まで、段階的な学習を展開してきたのである。
大東建託の賃貸未来研究所は自治体や学術研究・教育を目的とする場合、「街の住みここち」調査に関する詳細データを無償で提供している。持続可能な街づくりへの貢献と豊かな地域社会の実現を目指し、教育現場での実践的な取り組みを積極的に支援しているところだ。
特別授業の実施内容まとめ
実施日 | 主なテーマ | 学習内容 |
---|---|---|
9月25日 | インタビューのしかたを学ぼう | 質問項目の精査、インタビューのコツ習得 |
10月28日 | 分析結果を報告しよう | インタビュー調査結果の多角的分析と報告 |
11月25日 | 自分たちでできることを提案しよう | 調査結果に基づく町づくり提案 |
12月16日 | これまでの学習の成果を報告しよう | PR動画の発表と講評 |
総合学習について
総合学習とは「総合的な学習の時間」の略称で、児童が自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、より良く問題を解決する資質や能力を育むことを目指す学習活動のことである。以下のような特徴を持っている。
- 地域や学校の特色を活かした課題設定が可能
- 教科の枠を超えた横断的な学習を展開
- 問題解決能力やコミュニケーション能力の育成に重点
鳩山町立亀井小学校の事例では、街の住みここち調査データを活用しながら、インタビュー技術の習得から動画制作まで、実践的な学びを展開している。この取り組みは地域理解を深め、児童の主体的な学びを促進する総合学習の優れた実践例となっているのだ。
小学校における地域連携型総合学習に関する考察
企業と連携した総合学習は、児童が地域社会と直接関わりながら実践的なスキルを習得できる点で非常に効果的な取り組みとなっている。特に今回の事例では、インタビュー技術の習得から動画制作まで、段階的な学習プロセスを通じて、児童のコミュニケーション能力やメディアリテラシーの向上が期待できるだろう。
一方で、このような取り組みを継続的に実施していくためには、企業側の支援体制の整備や、学校のカリキュラムとの調整など、解決すべき課題も存在している。今後は、より多くの企業や地域団体との連携を模索し、持続可能な教育支援の仕組みを構築していく必要があるだろう。
また、児童が制作したPR動画を地域の情報発信ツールとして活用することで、学習成果の社会還元という新たな可能性も見えてきた。総合学習を通じて育まれた地域への理解や愛着は、将来の地域づくりの担い手を育成する重要な基盤となるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【賃貸未来研究所・特別授業】埼玉県鳩山町立亀井小学校での特別授業第4弾 | 大東建託株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001286.000035668.html, (参照 2025-01-08).