記事の要約
- 墨田区と千葉大学が社会人向けデザインスクールを開講
- デザイン思考を活用した地域資源発見と課題解決を学習
- 9つのテーマで約50名が課題解決策を発表予定
すみだ・千葉大学driデザインスクールの開講
墨田区と千葉大学は共同事業として社会人向け講座「すみだ・千葉大学driデザインスクール」を2024年8月から開講した。区内在住または在勤の社会人約50名が参加し、デザインの方法論を学びながら9つのテーマに分かれて地域の課題発見や資源発見に取り組んでいる。
発表テーマには祭り、福祉、グリーンスローモビリティ、川、空き家活用、神社仏閣、職人、SDGs、トマソンが設定されており、受講者は各テーマにおける地域課題の解決策を検討している。課題解決や資源活用の成果発表会は2025年1月10日に千葉大学墨田サテライトキャンパスで開催される予定だ。
本講座ではデザイン思考の手法を用いて、地域課題の発見や地域資源の掘り起こしに取り組んでいる。デザインの「課題発見・課題解決」「資源発見・資源活用」のプロセスを学ぶことで、受講者は社会参画の重要性を再認識し、協働による地域課題解決の方法論を修得することを目指している。
デザインスクールの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開講期間 | 2024年8月~2025年1月 |
対象者 | 墨田区在住または在勤の社会人 |
参加人数 | 約50名 |
発表会会場 | 千葉大学墨田サテライトキャンパス |
発表テーマ | 祭り、福祉、グリーンスローモビリティ、川、空き家活用、神社仏閣、職人、SDGs、トマソン |
デザイン思考について
デザイン思考とは、デザイナーやクリエイターがモノやコトを生み出す際の思考プロセスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 課題発見から解決策導出までの体系的なアプローチ
- 地域資源の発見と活用を促進する方法論
- 協働による社会課題解決を実現するプロセス
デザイン思考は企業での課題解決だけでなく、地域課題の解決や地域資源の活用にも効果的な手法として注目されている。すみだ・千葉大学driデザインスクールでは、受講者がデザイン思考を学ぶことで、地域の課題解決や資源活用の実践的なスキルを身につけることができる。
すみだ・千葉大学driデザインスクールに関する考察
社会人向けデザインスクールの開講は、地域課題の解決に向けた新しいアプローチとして高く評価できるものである。特に9つの多様なテーマ設定により、墨田区の抱える様々な課題に対して、デザイン思考を活用した解決策を見出すことが期待できるだろう。
一方で、6か月という限られた期間で具体的な成果を出すことには課題も存在する。地域課題の本質的な理解や、持続可能な解決策の策定には、より長期的な視点と継続的な取り組みが必要になるかもしれない。
今後は講座修了後のフォローアップ体制の構築が重要になるだろう。受講者が学んだデザイン思考を実践の場で活かし、地域活性化に継続的に貢献できる仕組みづくりが望まれる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「地域資源をデザインで磨く!社会人向け講座「すみだ・千葉大学driデザインスクール」成果発表会を開催 | 国立大学法人千葉大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000930.000015177.html, (参照 2025-01-08).