記事の要約
- 自由学園とCLOUDYが中高生と共に新制服を制作
- 人や自然との共生を絡めた制服コンセプトを策定
- 2024年度中の完成を目指し450人の生徒が参画
自由学園とCLOUDYによる新制服プロジェクトの開始
特定非営利活動法人CLOUDYと学校法人自由学園は2024年12月28日、450人の中高生とともに新制服を共同制作するプロジェクトを開始することを発表した。2024年度の共学化に伴い制服の再制作が必要となった自由学園は、エシカルやサステナブルの観点から社会課題に関連する教育的価値のある取り組みを目指している。
自由学園とCLOUDYは昨年度から打ち合わせを重ねており、2025年度からの新制服導入を目標としている。プロジェクトでは自由学園の生徒一人一人の意見をヒアリングし、ガーナ在住のデザイナーが制作を担当することで、グローバルな視点を取り入れた制服づくりを進めている。
新制服のコンセプトには人や自然との共生を掲げており、単なる柔軟性や快適性、コストだけでなく社会的な意義を重視している。生徒が制作プロセスに関わることで学びの機会とし、新しい制服のあり方や伝え方を定義することを目指すプロジェクトとなっている。
新制服プロジェクトの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
プロジェクト名 | 人や自然との共生を絡めた「人に伝えたくなる制服」プロジェクト |
参加人数 | 450人(中高生) |
開始時期 | 2024年12月28日 |
完成予定 | 2024年度中 |
導入予定 | 2025年度から |
制作体制 | 生徒のヒアリング、ガーナ在住デザイナーによる制作 |
サステナブルについて
サステナブルとは、環境や社会、経済の側面から持続可能な発展を実現することを意味する用語であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 環境負荷を最小限に抑えた持続可能な生産活動
- 社会的公正性と経済的持続性の両立
- 次世代のニーズを損なわない資源活用
自由学園の新制服プロジェクトでは、サステナブルの考え方を制服製作に取り入れることで、環境や社会への配慮を実践的に学ぶ機会を創出している。ガーナのデザイナーと協働することで、グローバルな視点からサステナブルな制服作りを目指すプロジェクトとなっているのだ。
自由学園の新制服プロジェクトに関する考察
生徒が制服のデザインプロセスに直接関わることで、従来の一方的な制服提供から双方向的な教育機会へと転換している点が画期的である。また、エシカルやサステナブルといった現代社会の重要課題を織り込むことで、制服を通じた実践的な学びの場を創出することに成功しているだろう。
今後の課題として、450人の意見をどのように集約し、一つの制服デザインに落とし込んでいくかという合意形成のプロセスが重要になってくる。さらに、ガーナのデザイナーとの時差や文化的な違いを踏まえた効果的なコミュニケーション方法の確立も必要になってくるだろう。
一方で、このプロジェクトを通じて生徒たちがグローバルな視点やサステナビリティへの理解を深めることが期待される。制服という身近なものを通じて社会課題に向き合う経験は、生徒たちの将来的な問題解決能力の育成にも寄与することになるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「自由学園とCLOUDYが連携し450人の中高生がつくる新制服プロジェクトを開始。 | 特定非営利活動法人CLOUDYのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000078139.html, (参照 2025-01-08).