記事の要約
- 亀田製菓と開志専門職大学が米菓新価値創造プロジェクトを開始
- 若年層向け柿の種の販売施策と新商品開発を実施
- 学生18名が3つの専門分野を連携し企画を提案
開志専門職大学と亀田製菓の産学連携プロジェクト
開志専門職大学は2025年1月14日より、亀田製菓株式会社のマーケティング戦略部と共同で米菓の新価値創造プロジェクトを開始することを発表した。このプロジェクトでは学生18名が参加し、”亀田の柿の種”の若者向け販売施策立案と米菓の新たな価値を生む商品考案の2つのプロジェクトに取り組むことになった。
プロジェクトは2025年1月14日から3月27日までの期間で実施され、2月中旬に中間報告会、3月上旬から販売施策立案・実行、3月下旬には最終報告会が予定されている。各チームには亀田製菓の社員が1名ずつ参画し、密接なコミュニケーションを取りながら商品開発を進めることで、学生の実践的な能力向上を目指している。
このプロジェクトは、少子高齢化による若年層の人口流出や消費者の好みの多様化、材料費の高騰といった課題に対応するため、開志専門職大学の事業創造・情報・アニメ・マンガという3つの専門分野を活かした企画提案を行うものだ。コンビニエンスストアをメインの販売チャネルとして想定している。
米菓新価値創造プロジェクトの概要
柿の種プロジェクト | 新商品開発プロジェクト | |
---|---|---|
参加人数 | 7名(2チーム) | 11名(3チーム) |
主な目的 | 若者向け販売施策立案 | 新たな価値を持つ商品考案 |
販売チャネル | コンビニエンスストア | コンビニエンスストア |
支援体制 | 亀田製菓社員が各チームに1名参画 | 亀田製菓社員が各チームに1名参画 |
専門職大学について
専門職大学とは、実践的な職業教育に特化した高等教育機関のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 長期の企業内実習が必修カリキュラムとして組み込まれている
- 実務家教員が多く、実践的な専門知識を習得可能
- 産業界と連携した実践的な教育プログラムを提供
開志専門職大学では600時間以上の長期企業内実習を通じて、実践的なビジネススキルを身につける機会を提供している。事業創造学部、情報学部、アニメ・マンガ学部の3学部体制で、各分野の専門知識と実務能力を兼ね備えた人材の育成を行っている。
米菓新価値創造プロジェクトに関する考察
産学連携による商品開発プロジェクトは、学生に実践的な経験を提供するだけでなく、企業にとっても若者の視点を取り入れた新しい価値創造の機会となることが期待される。特に3つの異なる専門分野の知見を組み合わせることで、従来にない斬新なアイデアが生まれる可能性が高まるだろう。
一方で、学生の提案が実際の商品化や販売施策に結びつくためには、市場性や実現可能性の検証が重要な課題となる。亀田製菓の社員が各チームに参画することで、ビジネス面でのフィードバックを得られる体制が整っているが、限られた期間内でどこまで具体的な成果を出せるかが鍵となるだろう。
将来的には、このようなプロジェクトを通じて得られた知見を、他の商品開発や販売戦略にも活用できる可能性がある。産学連携の取り組みを継続的に発展させることで、米菓業界全体の活性化にもつながることが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【亀田製菓×開志専門職大学 米菓新価値創造プロジェクト】若年層を対象とした「“亀田の柿の種”の販売施策立案」「米菓の新たな価値を生む商品考案」2プロジェクトをスタートします。 | 株式会社NSGホールディングスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001594.000032951.html, (参照 2025-01-10).