外国人求人サイトNINJAで外国人留学生の採用が急増、前年比2.6倍以上の伸びを示す

記事の要約

• 外国人求人サイトNINJAで外国人留学生の採用が前年比2.6倍に増加
• 未経験新卒者の割合が14%から20%へと6ポイント上昇
• 外国人材45,544名を対象に採用状況の調査を実施

外国人求人サイトNINJAでの外国人留学生採用動向

株式会社グローバルパワーは2025年1月10日、外国人求人サイトNINJAにおいて外国人留学生の採用実績を調査した結果を公開した。調査対象となったNINJA会員のアクティブユーザー45,544名の採用状況を分析した結果、2024年の未経験新卒者の採用決定率が前年比264.3%と大幅な増加を示している。

採用決定者に占める未経験新卒者の割合は2023年の14%から20%へと6ポイント上昇し、外国人材採用における新卒採用の重要性が増している。一方で未経験新卒者の履歴書公開者数の伸び率は115.8%と全体の140.3%を下回っており、コロナ禍による留学生数減少の影響が卒業年度の2025年まで継続することが明らかになった。

外国人材の約8割は高度外国人材もしくはその予備軍で構成されており、日本語ビジネスレベル以上の人材が77%を占めている。NINJAには現在160カ国から45,700名以上の人材が登録しており、440社を超える企業が採用活動に活用している。

外国人留学生の採用状況まとめ

NINJA公式サイト

高度外国人材について

高度外国人材とは、専門的・技術的分野で活躍が期待される外国人材のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 専門的な知識・技術を有する人材
• 日本語ビジネスレベル以上の語学力保持者
• 技術・人文知識・国際業務などの在留資格所持者

NINJAに登録している外国人材の約8割が高度外国人材もしくはその予備軍として位置づけられている。日本語ビジネスレベル以上の人材が77%を占めており、専門的な知識と日本での就労に必要な語学力を兼ね備えた人材が多く集まっている。

外国人留学生の採用増加に関する考察

外国人留学生の採用増加は日本企業のグローバル化と人材不足への対応という観点で重要な意味を持っている。特に日本語ビジネスレベル以上の人材が多く登録している点は、外国人材の即戦力としての価値を高め、企業の採用意欲を刺激する要因となっている。

一方で現状の課題として、コロナ禍の影響による留学生数の減少が2025年まで継続することが挙げられる。この状況下で増加する採用ニーズに対応するためには、留学生の受け入れ体制の強化や、就労支援の充実が求められるだろう。

今後は高度外国人材の採用がさらに重要性を増すと予想される。日本企業には採用後の定着支援や育成プログラムの整備が求められており、外国人材が活躍できる環境づくりが企業の競争力強化につながるだろう。

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