記事の要約
- 木更津高専の情報工学科3年生チームがKOSENセキュリティコンテスト2024で優勝
- 全国20高専38チーム130名が参加したCTF形式のコンテスト
- KOSENサイバーセキュリティ教育推進センターが主催する人材育成の取り組み
木更津高専チームm01nm01nのKOSENセキュリティコンテスト2024優勝
木更津工業高等専門学校の情報工学科3年生チーム「m01nm01n」が2024年12月7日に開催されたKOSENセキュリティコンテスト2024で優勝を果たした。独立行政法人国立高等専門学校機構サイバーセキュリティ事業が2016年から開催してきた同コンテストは、2023年12月に設立されたKOSENサイバーセキュリティ教育推進センターに引き継がれている。
CTF形式で実施された今回のコンテストには全国20高専から38チーム130名が参加し、木更津高専を会場とした現地会場とオンラインで競技が行われた。優勝チーム「m01nm01n」のメンバーは常木丈鳳さん、川崎直紀さん、秋本蒼空さん、越智優真さんの4名で構成され、各メンバーが持ち味を活かして優勝を勝ち取った。
常木さんと秋本さんは前回大会に続いて2度目の参加となり、川崎さんと越智さんは今回が初参加であった。メンバーはこれまでSECCON Beginnersや総務省のCTFコンテスト、日・ウクライナCTFイベントなど、様々なセキュリティコンテストに積極的に参加し、技術力を磨いてきた。
KOSENセキュリティコンテスト2024の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日 | 2024年12月7日 |
参加規模 | 20高専38チーム130名 |
開催形式 | CTF(Capture the Flag)形式 |
実施会場 | 木更津高専(現地)およびオンライン |
主催 | KOSENサイバーセキュリティ教育推進センター(K-SEC) |
CTFについて
CTF(Capture The Flag)とは、コンピュータセキュリティの技術を競うコンテスト形式の一つであり、以下のような特徴を持つ。
- セキュリティの実践的な技術を競う競技形式
- 暗号解読や脆弱性の発見など幅広い知識が必要
- チームでの協力と戦略が重要な要素
KOSENセキュリティコンテストでは、CTF形式を採用することで高専生のサイバーセキュリティ技術の向上を図っている。木更津高専チームm01nm01nは暗号理論やネットワーク系の問題に取り組み、チームワークを活かして優勝を勝ち取った。
KOSENセキュリティコンテスト2024優勝に関する考察
木更津高専チームm01nm01nの優勝は、高専教育におけるサイバーセキュリティ人材育成の成果を示す重要な事例となっている。チームメンバーが企業のチームに所属して実践的な経験を積んでいることや、様々なコンテストに積極的に参加して技術力を向上させてきた点は、効果的な学習アプローチとして注目に値する。
今後の課題として、より多くの高専生がサイバーセキュリティ分野に興味を持ち、実践的な技術を習得できる環境整備が重要となるだろう。外部コンテストへの参加機会の増加や、企業との連携強化によるインターンシップの充実など、実践的な学習機会の拡大が求められている。
KOSENセキュリティコンテストの発展に向けては、参加チーム数の増加や問題の難易度調整、オンライン・現地のハイブリッド開催の最適化などが課題となるだろう。高専生のサイバーセキュリティスキル向上と、産業界で活躍できる人材の育成を両立させることが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【木更津高専】KOSENセキュリティコンテスト2024で優勝の情報工学科3年生チーム「m01nm01n」にインタビュー! | 独立行政法人国立高等専門学校機構のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000436.000075419.html, (参照 2025-01-11).