COMPASSのキュビナが久喜市教育ダッシュボードと連携、AI型教材による個別最適な学びの実現へ

記事の要約
- キュビナの学習データが久喜市教育ダッシュボードと連携開始
- 久喜市の一部市立小中学校でキュビナをトライアル導入
- 累計解答数25億件の学習データを活用した個別最適化を実現
COMPASSのキュビナが埼玉県久喜市の教育現場へ展開
株式会社COMPASSは2025年1月14日、学習eポータル+AI型教材「キュビナ」を埼玉県久喜市の一部市立小中学校へトライアル導入することを発表した。GIGAスクール構想における1人1台端末環境の整備が進む中、デジタルサービスの活用と教育データの利活用を推進する取り組みの一環として実施されるものだ。
教育データの利活用に向けた取り組みとして、MEXCBTやデジタル教科書、校務支援サービスのC4thやツムギノ、教育プラットフォームのまなびポケットとの連携を実現してきた。高知県や奈良市が保有する自治体独自のデータ利活用基盤との連携実績も持ち、教育現場のデジタル化を積極的に支援している。
キュビナの学習データ連携により、児童生徒の1問毎の正誤や解答内容、解答時間、習熟度スコアなど、詳細な学習データが久喜市の教育ダッシュボードで活用可能となる。全国170以上の自治体、約2,300校で100万人以上が利用する実績を持つキュビナの導入により、個別最適な学びの実現が期待される。
キュビナの学習データ連携概要
項目 | 詳細 |
---|---|
導入対象 | 埼玉県久喜市の一部市立小中学校 |
連携データ | 正誤、解答内容、解答時間、習熟度スコア |
利用実績 | 全国170以上の自治体、約2,300校、100万人以上 |
累計解答数 | 25億件 |
対応教科 | 小学校・中学校の5教科 |
アダプティブラーニングについて
アダプティブラーニングとは、AIが学習者一人ひとりの理解度や習熟度に応じて最適な学習内容を提供する教育手法のことである。以下のような特徴を持っている。
- AIによる個別最適化された問題提供
- リアルタイムでの学習進捗分析
- データに基づく効果的な学習支援
キュビナのアダプティブラーニングシステムは、25億件を超える解答データを基に、各生徒の学習状況を詳細に分析し最適な問題を提供している。教科書準拠の問題と組み合わせることで、より効果的な個別最適化学習を実現することが可能だ。
教育データ利活用に関する考察
教育データの利活用は、児童生徒の学習状況をより正確に把握し、適切な支援を提供するための重要な基盤となっている。一方で、個人情報保護やデータセキュリティの観点から、慎重な運用とシステムの安全性確保が不可欠となるだろう。
今後は、異なる教育サービス間でのデータ連携がさらに進み、より包括的な学習支援体制の構築が期待される。教育現場の負担を増やすことなく、効果的なデータ活用を実現するためのインターフェースの改善や運用ガイドラインの整備も重要な課題となっていくだろう。
将来的には、AIによる学習データ分析の精度向上により、より細やかな個別最適化が実現すると考えられる。教育データの標準化やプラットフォーム間の相互運用性の向上により、シームレスな学習環境の構築が進むことが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「学習eポータル+AI型教材「キュビナ」埼玉県久喜市の教育ダッシュボードへ学習データを連携 | 株式会社COMPASSのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000183.000024557.html, (参照 2025-01-15).