LOCUSTが大学生向け生活応援事業を開始、環境配慮型ファッションの価格バリアを解消へ

記事の要約
- LOCUSTがディープサンクスの大学生支援事業に参画
- 販売機会を逃した洋服を500円~3000円で提供
- Z世代の「ごめんね消費」改善を目指す取り組み
LOCUSTの大学生向け生活応援事業の概要
パルグループホールディングスと双日株式会社が出資するオフプライスストアLOCUSTは、2025年1月14日に株式会社ディープサンクスが主催する大学生向け生活応援事業への参画を発表した。本事業では販売機会を逃してしまった洋服を500円から3000円の価格帯で大学生限定に提供することで生活支援を実施する取り組みだ。
Z世代の約半数が環境への悪影響を認識しながらウルトラファストファッションを購入する「ごめんね消費」の実態が明らかになっている状況下で、本事業は環境に配慮した消費機会を提供することを目的としている。サステナブルファッションへの関心は高いものの価格のハードルが障壁となっていることが課題だ。
本事業では販売機会を逃した洋服の販売だけでなく、ファッション業界に携わる講師を招いた基調講演も予定されている。講演ではファッション事業を通じた社会課題解決のビジネスについて学ぶ機会が提供されるのだ。
LOCUSTの事業概要
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | ローカスト株式会社 |
設立 | 2021年3月 |
資本金 | 99,500千円 |
出資比率 | パルグループ51%、双日49% |
代表者 | 山本修司 |
事業内容 | オフプライスストアの運営 |
オフプライスストアについて
オフプライスストアとは、ブランドやメーカーが抱える余剰在庫を安価で仕入れて低価格で販売する小売店のことである。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 複数ブランドやメーカーから商品を仕入れて販売
- アパレルだけでなく生活雑貨やコスメなども取り扱い
- 余剰在庫や廃盤商品を低価格で提供
オフプライスストアはアウトレットとは異なり、自社商品に限定せず複数のブランドやメーカーから商品を仕入れて販売を行うため、取り扱う商品やブランドのバリエーションが豊富になる。LOCUSTもバイヤーが厳選した商品を提供し、衣料品の大量廃棄削減を目指している。
大学生向け生活応援事業に関する考察
LOCUSTの大学生向け生活応援事業は、環境配慮と経済性を両立させた画期的な取り組みとして評価できる。Z世代の多くが環境への配慮を意識しながらも価格面でサステナブルファッションを選択できない現状において、500円から3000円という価格帯での提供は現実的な解決策となるだろう。
今後の課題として、一時的なイベントではなく継続的なサポート体制の構築が必要になってくると考えられる。定期的なポップアップイベントの開催や、オンラインでの販売チャネルの確立など、より多くの大学生が利用しやすい環境整備が求められるだろう。
また、環境教育の観点からも本事業の意義は大きい。ファッション業界の社会課題解決に関する基調講演は、次世代を担う大学生の意識改革につながる可能性がある。今後は教育機関との連携も視野に入れた展開が期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「大学生のごめんね消費をなくす!オフプライスストアのローカストが大学生の生活応援事業に参画 | 株式会社パルグループホールディングスのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000959.000011430.html, (参照 2025-01-16).