iUとNASEF Japanが教育的eスポーツで連携、2025年度から正規科目として本格展開へ

記事の要約
- iUとNASEF Japanが教育的eスポーツ推進で連携協定を締結
- NASEF全日本高校eスポーツ選手権の運営人材を派遣
- 2025年度より正規科目「eスポーツ」を開講予定
iUとNASEF Japanによる教育的eスポーツの推進体制構築
iU情報経営イノベーション専門職大学は、2024年12月にNPO法人国際教育eスポーツ連盟ネットワーク日本本部と連携協定を締結した。iUではiU専任教員の江端浩人が主管するゼミでiUeスポーツプロジェクトを推進しており、教育的eスポーツ活動の拡大を目指している。
連携協定に基づく活動として、2024年12月に実施されたNASEF全日本高校eスポーツ選手権への運営人材派遣が既に行われた。2025年からはNASEF Japanの定期メルマガの運営サポートと、iUの新カリキュラムに含まれる正規科目「eスポーツ」へのアドバイスが予定されている。
両者は教育的eスポーツのリサーチ分野においても協力を進める予定だ。NASEF USAが実践する教育的eスポーツのリサーチを日本に導入すべく、他の教育機関も巻き込んだ取り組みを検討している。
教育的eスポーツ推進の取り組み詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
連携協定締結時期 | 2024年12月 |
実施済み施策 | NASEF全日本高校eスポーツ選手権への運営人材派遣 |
今後の予定施策 | NASEF Japan定期メルマガ運営サポート、正規科目「eスポーツ」へのアドバイス |
検討中の施策 | 教育的eスポーツのリサーチ導入 |
教育的eスポーツについて
教育的eスポーツとは、eスポーツを教育ツールとして活用し、STEAM教育などの学習に結びつける取り組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- eスポーツをツールとしてSTEAM教育を推進
- DX人材やグローバル人材の育成を促進
- 教育現場でのeスポーツ活用を体系化
NASEF Japanは2020年11月より活動を開始し、アメリカNASEFの豊富なコンテンツや研究成果を日本へ導入している。独自コンテンツの開発や現場教員のコミュニティを促進し、次世代を担う高校生に対してeスポーツを活用した教育を展開している。
教育的eスポーツの推進体制構築に関する考察
iUとNASEF Japanの連携は、日本における教育的eスポーツの普及において重要な意味を持っている。正規科目としてeスポーツを導入する取り組みは、従来のゲーム教育の枠を超えた新しい教育モデルを確立する可能性を秘めている。
今後の課題として、教育的eスポーツのカリキュラム設計や評価基準の確立が挙げられる。NASEF USAのリサーチ手法を日本の教育環境に適応させるためには、文化的な違いや教育システムの特性を考慮した慎重な検討が必要になるだろう。
将来的には、高等教育機関だけでなく初等中等教育への展開も期待される。eスポーツを通じたSTEAM教育の実践は、デジタル時代に求められる創造性やプログラミング的思考を育む有効な手段となり得る。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「iUがNASEF Japanと連携協定を締結教育的eスポーツ(eeスポーツ)の推進体制を共同で構築 | 学校法人電子学園 iU 情報経営イノベーション専門職大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000292.000061260.html, (参照 2025-01-16).