明治大学で初の生理セミナーを開催、ジェンダー課題の理解促進と女性支援の新たな取り組みへ

記事の要約
- 明治大学で初の生理セミナーを開催
- 生理を通じてジェンダー課題への理解を促進
- 男女の学生が積極的に意見交換を実施
明治大学で初の生理セミナー開催による女性支援の取り組み
株式会社Be-A Japanが運営する女性支援ソーシャルプロジェクト「GBA」は、2024年12月16日に明治大学で初となる生理セミナーを開催した。明治大学学生保健委員会が主催したこのセミナーでは、生理を切り口に学生たちの健康やキャリア形成について学ぶ機会を提供している。
明治大学は1929年に女子部を設立し戦前から女性教育を牽引してきた歴史を持ち、2024年上半期の朝ドラ『虎に翼』のモデルとなった三淵嘉子氏も明治大学の出身である。2004年に開設された情報コミュニケーション学部でジェンダー研究を推進し、2010年にはジェンダーセンターを設立するなど男女共同参画社会の実現に向けて積極的に取り組んでいる。
セミナーではBe-A Japan代表の髙橋と商品開発責任者の中村が登壇し、現代社会におけるジェンダー課題に焦点を当てながら生理というテーマを通じてジェンダーの理解を深めるための4つのセッションを展開した。参加者は生理用品の仕組みや使用法を学び、生理休暇の在り方や女性のキャリア形成について活発な議論を行っている。
生理セミナーの概要
項目 | 詳細 |
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開催日時 | 2024年12月16日 12:40〜14:10 |
会場 | 明治大学駿河台キャンパスリバティタワー14階1145教室 |
主催 | 明治大学学生保健委員会 |
スピーカー | 株式会社Be-A Japan代表取締役CEO 髙橋くみ、商品開発責任者CPO 中村千春 |
対象 | 明治大学学生(明治大学学生保健委員を含む) |
ジェンダーバイアスについて
ジェンダーバイアスとは、性別に基づく固定観念や偏見のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 無意識に持っている性別に対する先入観や思い込み
- 社会的・文化的に形成された性差に関する固定概念
- 職場や学校における男女の扱いの違いにつながる要因
生理に関するジェンダーバイアスは、職場や学校での女性の活動を制限する要因となっている。生理についての理解不足から適切な対応がなされないことで、女性が不必要な我慢を強いられる状況が生まれており、この問題の解決には教育を通じた意識改革が不可欠である。
明治大学の生理セミナー開催に関する考察
明治大学での生理セミナー開催は、大学教育におけるジェンダー平等推進の重要な一歩となっている。特に男子学生の積極的な参加は、生理に関する理解を深め、将来の職場環境改善につながる可能性を秘めており、教育機関としての先進的な取り組みとして評価できるだろう。
一方で、生理セミナーの継続的な開催と内容の充実が今後の課題となる可能性がある。セミナーの効果を最大限に引き出すためには、定期的な開催と参加者からのフィードバックを基にしたプログラムの改善が必要となるだろう。
今後は他大学への展開や、オンラインセミナーの導入による参加機会の拡大が期待される。生理に関する正しい知識と理解を広めることで、より多くの学生がジェンダー平等な社会の実現に向けて具体的なアクションを起こすことができるはずだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「大ヒット朝ドラ『虎に翼』モデル校・明治大学で生理セミナーを開催。新たな視点でジェンダー課題を捉える場に。 | 株式会社Be-A Japanのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000060583.html, (参照 2025-01-16).