京都芸術大学が四方田犬彦氏を招き、ゴダールの映像作品と思索に迫る特別講演を開催

記事の要約
- 京都芸術大学で四方田犬彦氏による特別講演を開催
- ゴダールの知られざる映像作品や晩年の言葉を紹介
- ICA Kyotoによる対面形式のトークイベントを実施
京都芸術大学での「どこまでも未知なゴダール」講演開催
京都芸術大学は2025年1月28日、映画・比較文学研究家の四方田犬彦氏を招き、映画芸術家ゴダールについての特別講演「どこまでも未知なゴダール」を開催する予定だ。ICA Kyotoと京都芸術大学大学院が共同で主催するこのイベントでは、司会に浅田彰氏を迎え、人間館1F 102教室にて18時から20時まで実施される。
本講演では『子供たちのロシアごっこ』や『ウディ・アレンに逢う』といった日本での知名度が低い映像作品を紹介しながら、ゴダールの魅力に迫っていく。四方田氏は昨年11月に大著『ゴダール、ジャン=リュック』を刊行しており、ゴダールの最晩年における言語遊戯に満ちたアフォリズムや自画像、書簡なども解説する。
この講演は事前申し込み不要で参加費は無料、定員は130名となっている。日本語のみでの講演で、オンライン配信は実施されないため、映画史に関心のある参加者は直接会場に足を運ぶ必要がある。問い合わせはICA Kyotoのメールアドレスにて受け付けている。
講演イベントの詳細
項目 | 詳細 |
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開催日時 | 2025年1月28日(火)18:00-20:00 |
会場 | 京都芸術大学 人間館1F 102教室 |
主催 | ICA京都、京都芸術大学大学院 |
講演者 | 四方田犬彦(映画・比較文学研究家) |
参加条件 | 無料、事前申し込み不要、定員130名 |
使用言語 | 日本語のみ(配信なし) |
アフォリズムについて
アフォリズムとは、人生や社会に対する深い洞察を簡潔な形で表現した警句や格言のことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 簡潔で印象的な表現形式を持つ
- 普遍的な真理や深い洞察を含む
- 文学や哲学の分野で重要な表現手段として用いられる
本講演ではゴダールが最晩年に遺した言語遊戯に満ちたアフォリズムが紹介される。生涯にわたって映画について思索を重ねたゴダールの知的遺産として、これらのアフォリズムは映画史研究において重要な意味を持つものだ。
映画研究者による特別講演に関する考察
四方田氏による講演は、日本国内でよく知られている約50本のゴダール作品だけでなく、重要なビデオ作品にも光を当てる意義深い機会となる。ゴダールの作品総数は200本以上に及び、その膨大な映像作品群の中から貴重な作品を紹介することで、ゴダール研究の新たな視座を提供することができるだろう。
本講演では映像作品の紹介に加え、ゴダールの言語遊戯やアフォリズムの解説も行われる予定だ。92歳で亡くなるまで映画について思索を重ねたゴダールの思考の軌跡を辿ることで、現代の映画制作や映画研究に新たな示唆を与える可能性が高いだろう。
今後の映画研究において、作品の上映や解説だけでなく、映画作家の思考や言葉にも焦点を当てた多角的なアプローチが求められる。本講演をきっかけに、ゴダール研究の深化と映画芸術への理解がさらに進むことが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「1月28日(火)に京都芸術大学にて、映画・比較文学研究家の四方田犬彦氏を招き、偉大な映画芸術家・ゴダールに迫る講演「どこまでも未知なゴダール」を行います。 | 学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000514.000026069.html, (参照 2025-01-16).