NECと川崎市が高校・大学生向け教育プログラム「かわさきベンチャースクール」を開催、アントレプレナーシップ教育の実践の場を提供

記事の要約
- NECと川崎市が教育プログラム「かわさきベンチャースクール」を開催
- 高校・大学生向けに社会起業家との交流やワークショップを実施
- 2025年2月に全5日間の実践講座を開催予定
川崎市市制100周年記念事業としてかわさきベンチャースクールを開催
NECは川崎市市制100周年記念事業の一環として、NECプロボノ倶楽部と協働し教育プログラム「かわさきベンチャースクール・体験講座」を2024年12月21日に開催した。体験講座では川崎市内の高校・大学生11名が参加し、NEC社会起業塾2018年度卒塾生である株式会社Helteの後藤学氏による講演や起業家との座談会を通じて社会課題解決への意識を深めた。
体験講座のアンケート結果では、社会課題解決への興味・関心について「高まった」が78%、「少し高まった」が22%と、参加者全員が肯定的な評価を示している。起業への興味・関心についても「高まった」が89%、「少し高まった」が11%と、全参加者が関心を深める結果となった。
2025年2月1日から2月23日にかけて、かわさき新産業創造センターAIRBICにて全5回の実践講座を開催する予定だ。実践講座では企業の技術者等によるトークセッションや課題解決手法の体験を通じて、高校・高専・大学生20名を対象に実践的な学びの場を提供する。
かわさきベンチャースクールの概要
項目 | 詳細 |
---|---|
開催日時 | 2024年12月21日 14:00~16:30 |
開催場所 | NEC玉川事業場(川崎市中原区) |
参加者 | 川崎市内の高校・大学生11名、NECプロボノ倶楽部メンバー11名等 |
主な内容 | 社会起業家による講演、起業家やNECの技術者との座談会、ワークショップ |
実践講座概要 | 2025年2月1日~23日、全5回開催予定、対象20名 |
アントレプレナーシップについて
アントレプレナーシップとは、起業家精神や企業家精神を指す言葉であり、社会課題を解決するための革新的なアイデアを実現する力のことを意味している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 新しい価値を創造する意欲と能力
- リスクを取って挑戦する姿勢
- 社会課題の解決に向けた創造的な思考
NECプロボノ倶楽部は2020年に発足し、約700名のNECグループ社員から構成される社会貢献組織として活動を展開している。2024年7月1日には川崎市市制100周年記念式典において表彰を受けており、地域社会やNGO/NPOなどの課題解決に向けた取り組みを積極的に推進している。
かわさきベンチャースクールに関する考察
かわさきベンチャースクールは、高校生や大学生に実践的な起業家教育の機会を提供する画期的なプログラムとして評価できる。特に体験講座でのアンケート結果が示すように、参加者全員が社会課題解決や起業への関心を高めており、若い世代の起業家精神を育む効果的な場として機能している。
ただし、参加者が川崎市内の学生に限定されているため、より広範な地域からの参加機会の提供が今後の課題として挙げられる。オンラインプログラムの併用や他地域との連携により、より多くの学生がアントレプレナーシップを学ぶ機会を得られるようになるだろう。
今後は実践講座を通じて、参加者が具体的な課題解決のアイデアを形にしていく過程が重要になる。NECの技術者や起業家との交流を通じて、実現可能性の高いプロジェクトが生まれることが期待できる。また、このプログラムが他の自治体のモデルケースとなり、全国的な展開につながる可能性も高い。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「NECと川崎市の協働による、教育プログラム「かわさきベンチャースクール」を開催 | 日本電気株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000795.000078149.html, (参照 2025-01-16).